2017年7月12日水曜日

トヨタ・カムリHV 「セダン復権に異議あり!!」

  「セダンを復活させる」とトヨタが何やら息巻いています。それじゃあこのクルマが売れなかったらセダンは『完全終了』になるのかな!? ちょっと辛辣かもしれないですが、年配のセダンが好きなユーザーに共感してもらおう!!という、これまで通りの「口だけ」で終わりモード!?具体的には何かを仕掛けた痕が見られないのですが・・・。ちょっとアクの強いエクステリアはともかく、カラー7色の設定がどうも渋すぎる気が。若者目線で小綺麗に選ぶなら「ホワイト」「シルバー」の2通り。あとはもうシルバー向けだな・・・。

  まあカローラ店とトヨペット店の併売になって競争が激化するから値引きも頑張ってくれるんじゃないですかね!? 販売目標も2400台/月とかなり強気なので、それなりに勝算があるのだとは思うのですけども、果たしてこのクルマがスバル・レヴォーグ並みの大成功を収めることができるのか!?

  まだ試乗はできないのですけども、トヨタが掲げる「数字」の根拠はどこにあるんだろう!?そもそも一定数の乗り換え需要以外に、他からユーザーを引っ張ってくる要素があるのだろうか!? SUVがブラックホールのようにユーザーを吸い込んでいる中で、やがてその流行もパンクするだろうという目論見なんですかね。クルマ雑誌もしばしば「セダンの復権!!」とか偉そうに題して特集を組んでいますけども、書いている輩の興味はすでにスーパースポーツとかに偏っているせいか、気の利いた応援メッセージがなかなか出てこないです。セダンの良さを伝えられるライターがいないんじゃない!?読んでいてとにかく「セダン愛」を感じないのですよ。

  去年から今年にかけて、メルセデスEクラスとBMW5シリーズというセダンの二大スターが相次いでFMCしました。どちらも率直に『美しくなった』と感じますし、先代に比べればパワートレーンの選択肢も格段に増えました。あとはアメリカ並みに4万5000ドルくらいのリアルな価格で販売してくれれば・・・と思った人は、あと2年くらい待てば買えるチャンスもあるでしょう。実際にアテンザの最上級モデルやスカイラインに400万円以上使うくらいなら、2年待ったらいいと思います。

  Eクラスは足回りなどを大きくバージョンアップさせ、5シリーズはそれほど高価ではない価格帯でPHVを導入してきました。販売台数が右肩さがりだったメルセデス&BMWのEセグを立て直すのに十分な『配慮』をしています!!これだけやったならば堂々と『セダン復権』を宣言してもいいんじゃないか!?とは思うのですが、両陣営共に日本市場の購買力を完全に見くびっているようで、どちらもなんとも控えめな対応です。さびしーな。

  それに引き換え、新型カムリとはなんなのか!?TNGAを導入した!!はわかるんですが、このシャシーの性能を示すクルマは、現段階ではプリウスとC-HRだけなので、先代プリウスよりは良くなった!!SUVとしては立派なシャシー!!という一定の評価にはもちろん同意しますけども、D/Eセグクラスの『セダン』でその性能を存分に活躍できるのでしょうか!?案外に自信があって、この辺が2400台の根拠だったりするのかも。

  TNGAと同じような規格だと思われる「MQB」を使ったVWパサートは一定の成果は出したと思います。ただしこのクルマがセダンとして「有力な選択肢」にはなれなかったです。価格の割にレクサスや日産のセダンに勝てる要素は非常に乏しいかったです。Rラインの2Lターボモデルが500万円はちょっと高いですが、サイズとスペックに関してはこのグレードならば異論はないところですが・・・。

  個人的にセダンは大好きなんです。なんで好きか!?まずは年老いた母親や家族が喜んでくれるから!!「親孝行したい人」が選ぶべきクルマがセダンだと思います。それでいて冠婚葬祭&仕事、旅行など、どこに乗って行っても「品格」が保てる(使える!!)。他のジャンルのクルマよりも「衝突安全性に優れる」ので、どこを走っていても安全。ちょっと過激な言い分ですけども、セダンに乗る奴だけは、『他のジャンルのクルマを選ぶ奴の愚かさを嗤う』ことができる。軽自動車、コンパクトカー、プチバン、SUV、ミニバンで高速道路を走るのは、本当は相当に危険なんですけど!!メーカーに配慮するあまりカーメディアでもそういった情報を意図的に発信するのは御法度になっています。

  ユーザーとメーカーの情報の非対称性を改善するならば、「燃費」と並んで「クルマの適性」についてもしっかりとした情報が与えられていいと思います。例えば2Lに満たないエンジンで高速道路を走ってはダメ!!とか。そういう不都合な情報が出せない現状が続けば、「絶対正義のクルマが売れない市場」にもなるって!!生産している全モデルが高速道路に適しているメーカーなんて現状ではスバルだけです。そんなスバルも販売店ではダイハツOEMのモデルも売っているので、「このクルマで高速道路は無理ですよ!!」とは書かない。高速バスのフロントウインドーに突っ込んだデミオのように、軽く吹っ飛ぶクルマはまずいって思うんですけど・・・。

  まるでユーザーの「嗜好の変化」がセダン不調の唯一無二の原因であるかのように、無責任に「セダンの復権」を主張するトヨタの姿勢にいささか疑問を感じます。そもそもトヨタが儲け重視で、ユーザーに対してクルマの選択の基準を曖昧にしてきたことで、ユーザーはセダンを買うことの意義を見失ったんじゃないの!? 本当に良心があるならば、「高速道路走行への適性」などの際どい情報をはっきりと示してもいいんじゃないの!?でもそんなことしたらすぐにレンタカー業界からそっぽ向かれるでしょうけどね。

  『新型カムリHV330万円〜。トヨタのラインナップの中で最もリーズナブルな価格で、高速道路を思う存分に安全に走れるクルマです!!』・・・もしトヨタが本気でセダンの復権を唱える!!あの宣言に嘘は無い!!というならば、これくらいのことを思い切って切り出してもいいんじゃ無いの!?ただしトヨタ1社でやるなら『自爆行為』かもしれないですが・・・。

↓BMWがPHVを次々ラインナップする中で「カムリHV」のままで出てきて「セダンの復権」ってなんか違くないですか!?




最新投稿まとめブログ
↓アンリミティッド(読み放題)にも対応してます!!ぜひ読んでください!!

0 件のコメント:

コメントを投稿