2017年4月30日日曜日

マツダCX8 「MPVの復活が決定!!」

  「やっぱりマツダは巨艦が似合うブランドだよ。」かれこれ4年以上前になりますが、現行アテンザの実車をマツダのディーラーで間近に見た時にふと思いました。世の中が「大きいクルマはもう不要!!」みたいな空気になっていて、まだ日本に上陸して5、6年しか経ってないのに、V8搭載のレクサスGSや初代フーガ450が100万円代で叩き売りされてましたね・・・。

  ダウンサイジングターボが正義。最先端は1.4Lターボだ!!・・・とカーメディアはそれ一色でしたけども、小排気量ターボがそんなにいいか?もちろん乗りに行きましたよ。は?なにこれ?全然ダメじゃん。エンジン音だけうるさくて全然前に進まないし、40km/h程度で車体はガタガタ。フロントからエンジンに揺すられて、リアゲートもガサガサするから、走ってて「安っぽい乗り味だな」と思いましたよ。こんなクルマなら買う必要ないわ、レンタカーと変わらないし。・・・そんな「失望感」をブログに書いたら、もう袋叩きにされましたよ。→よかったら見てください(ガチギレのコメント集)

  クルマには色々な意見があっていいと思うんですけども、まだ実家に住んでいて若い頃に乗っていたトヨタ製のスモールカー(カローラランクス・Zエアロ)は、良くも悪くも自分なりの「クルマの基準」になりました。「価値あるエンジン」「キャビンの居住性」「高速巡航時の騒音」「リアの限界性能」といった項目で極端なパラメータを持っていたクルマだったので、その後のクルマ選びには非常に参考になりました。一つもムカつくことを言って置くと、ドイツ車の4気筒エンジンは全てこの200万円しないトヨタ車のユニット(2ZZ-GE)に完敗してます。4気筒で高評価なのは「ホンダK20」「アルファロメオ1750TB」「マツダLF-VE」だけですね。

  ただし4気筒でハイチューンのエンジンだと、やはりトルクが不足気味なので、ボデーを大きくできないのが痛いですね。新しい多くの4気筒エンジンはロングストローク化やEGR強化、ミッションとの協調を盛り込んでますし、どうしてもストップ&ゴーが多くなる日本向けはHVがベストチョイスなんですけども、高速道路利用が多い人にはデメリットも多い。実際にティーポが行なった「圏央道一周・経済性対決。(燃費に油種の料金も反映させる)では、「プリウス」を「プジョー308ブルーHDi」が上回るという結果が出ています。イタリア&フランス車メインのティーポというのはややフェアじゃない・・・(ドライバーのさじ加減もあるだろうし)。

  さてグローバルの業績は伸びているものの、果たして中長期的に万全な体制なのか?という点で疑問が残る「迷える子羊」なマツダです。LF-VEを含むMZRエンジンは、英国のスポーツカーメーカーがこぞって使う「世界標準」の名機になりました。ケータハム、ゼノス、ラディカル、ジャガーなどなど。トヨタ(ヤマハ製)の2ZZ-GEも名門ロータスのエンジンを務めてきました。余談ですが酒席などで、日本製エンジンの実力を知らないアホ(年配のおっさん)のクルマうんちくほどウザいものはないですね(忍耐力が鍛えられます!!その分匿名ブログで暴れます)。

  「そっち」のエンジンで「世界標準」をとったマツダですから、直面する新時代のエンジンに求められる課題に戸惑うこともあるでしょう。「将来性がないスポーティなエンジンを作っていた時代の判断ミスだ!!」とか言われてもフォードに命令された通りに、ホンダ、アルファロメオ、ヤマハ、日産などに負けない4気筒を作っただけですから、安易に批判するのはちょっとかわいそうです。

  一般メディアなどでも独自にHVが開発できないマツダのヴィジョンの無さに冷ややかな論調が見られたりしますが、ティーポが示したようにHVが全てではない!!渋滞が嫌いなので休日の昼間には辺境で走るか、クルマに乗らない!!という根っからのドライブ好きにはハイブリッドなんてほとんど魅力ないです。ドライブという「エクスペリエンス」をどれだけ魅力的にできるか!!クルマへの投資価値って突き詰めればそこにある!!単なる「移動手段」ならば中古車でもカーシェアでもレンタカーでもいいわけで・・・。

  例えばスペック表を見て、「最高出力240kw/5500~6500rpm」とか書いてある最近のクルマ・・・。詐欺とは言わないですけど、ユーザーを馬鹿にしてるよなー。弱点をハッキリと自覚していてスペック表でごまかしてます。いいエンジンを作ろうと努力はしない。口先だけでごまかしたブランディング。こんなクソなクルマ商売さっさとやめちまえよ。どこが悪い!!とはあえて書きませんけど・・・日本市場をなめるな!!怒りが収まりません。

  その点マツダ、スバル、ホンダは真面目だなと思います。わざわざユーザーのことを考えて、「P5-VPRS」「EJ20DIT」「L15B」「K20C」などなど少量生産で用意して・・・めんどくせーユーザーをきちんと相手しています。こういうメーカーがやる気になった時に、「豊かなカーライフ」を心から楽しめるクルマが生まれるんじゃないの?

  マツダに新しい動きが出ました!!年内に「日本」で発売する新型モデルは「CX8」で4900mm✖︎1840mmのフラッグシップサイズの3列SUVになるそうです。昨年初頭に販売が終焉したMPVの後継モデルみたいですね。MPVはマツダの役員クラスも愛用してるし、広島県の公用車にもなっている「格式」という意味合いがある車でしたが、やはり後継モデルが必要ってことですね。

  それにしてもマツダの歴代の大型車って全部色気があるよなー。歴代ルーチェ(マツダ版のマジェスタ)、歴代コスモ(マツダ版のソアラ)、センティア、ユーノス800(ミレーニア)もそうだけど、やっぱりMPV(MAZDA8)ですね。特に3代目となるLY系がセクシーです。

  MPVの初代はゴールデンイヤーの前年の1988年に登場。商用車ベースでないミニバンとしては日本初!?翌年にトヨタ・エスティマが登場。この2台は欧州に進出して独自の進化を遂げたので、どこか日本的なミニバンとは距離があるような独特のスタイルをしています。海外市場(主に中国ですね)を重視するあまりMAZDA8はどんどん大きくなりましたが、全長4660mmだった初代が、4860mmになった3代目へと拡大するに従って、非常にまとまりのあるデザインになってますねー。


  トヨタのミニバンはどれも顔は目一杯デコりますけど、側面デザインはやや放棄気味。現行アルファードなどは前面と側面は別々の人がデザインしたんじゃないか?ってくらいに違和感があります。なんだか絶壁感が半端ねー。「格式」あるクルマとハイエースのような「商用車」の中間くらいでユーザーを増やそうという優秀なトヨタらしいマーケティングなんでしょうけど。

  現在320万円〜売られているアルファード/ヴェルファイアは、レクサスを除くファミリーカー市場では最高級と考えられていますが、マツダCX8は「300万円台前半〜」とアナウンスされており、このままいくと、アル/ヴェル、エルグランド(320万円〜)、オデッセイ(280万円〜)、プジョー5008(320万円〜)と肩を並べる高額モデルになるんですねー。デザイン&車格で日本市場の頂点に立つファミリー3列車といえば・・・シトロエン・グランドC4ピカソ(365万円〜)ですが、そこに負けないだけのマツダ・デザインが用意されているのかな?東京モーターショーが一気に楽しみになったかも。

↓マツダMPVをフランスメーカーが進化させた感じかも。



最新投稿まとめブログ
↓5年落ちで150万円のMPV中古車です。

2017年4月27日木曜日

アウディQ2 「299万円の衝撃!!」

  1年以上前から欧州では販売が始まっていたアウディQ2がいよいよ日本でも販売開始になりました。全ブランドが注目する価格は「299万円〜」と限りなく想定通りに着地したのですが・・・「マツダCX3Lパケ・280万円」「トヨタC-HR・G・278万円」「ホンダヴェゼルHV・Z・267万」という現実を考えると、まさかのアウディVS日本の大衆ブランドの間で激しい「ドッグファイト」が予想されます。CX3とC-CRは毎日のように見かけますので、この価格でこのパッケージなら納得するユーザーがかなりいるわけで、そのど真ん中で「アウディの真価」を問う!?そんな注目の戦いかなーと思います。

  日本ではちょっと元気がないアウディ。2000年代前半は凄まじい勢いがありましたが、中国で「反日」を掲げたブランドとして報道された辺りからは、どうもダメですね・・・。メルセデスやBMWは日本でも使いやすいクルマを作ってくるのですが、アウディは、クワトロがスキーのジャンプ台を登ってしまうなど、路面に大きな問題がない日本では少々オーバースペックですし、AWDになると価格が跳ね上がるドイツ車らしい価格設定なのも固定ファンがなかなか集まらない原因ですかね。

  アウディの良いところといえば、デザインや色使いが洗練されているところで、デザイナーズハウスの横に停めておくのには、かなり理想的な選択かも。日本人の感性にとてもよく合っている!!ってそれもそのはずで、アウディのデザインコンセプトを仕上げたのは日本人のデザイナーですから。才能溢れる日本人デザイナーが海外ブランドでのびのびとデザインするととてもいいものができる・・・というよりは「日本人デザイナー✖️輸入ブランド」のコラボには日本でヒットするケースが多いようです。

日本人デザイナーの傑作車です!!




  さてアウディQ2ですが、いよいよ日本に住むハイライフシーカーが、インスタグラム的な日常生活で使うのに「ちょうどいい」モデルが出て来ました。A5〜8の3BOX車もいいですけども、まともに買うと800万円くらいはしますし、車幅は日本のことを全く考えてない1850mm以上のサイズ。まあ確かにかっこいいですけども。これらの3BOX車アウディとはまた違った魅力を持っているのがQ2ですね。一見コンパクトなんですけども、いろいろな面で「余裕」を持たせたコンパクト。これがヴェゼルやCX3がヒットしている理由でもありますけど、やはりアウディとなると「余裕」な感じが際立ちますね。程よい金銭感覚で上質なクルマ選んでます!!ってなスマートな感じが出てる!?

  内装を見ると他のプレミアムブランドや、マツダのLパケに似た雰囲気です。マツダCX3Lパケとの価格差はほとんどないです。CX3はディーゼルエンジンの経済性に強みがありますが、Q2もベース車のVW譲りのモード燃費の高さを誇ります。軽油とハイオクの価格差25円(40Lで1000円)くらいはCX3の方がお得でしょうけども、街中でチョイ乗りするとエンジンに負荷がかかりやすくなり不具合が出やすくなるディーゼルをコンパクトSUVに無理やり搭載してきたマツダもユーザーに対してある程度は後ろめたさもあるでしょう。実家のお袋が使うクルマとして選ぶならQ2かな?って気がします。

 


  「アウディQ2ってクロスポロのアウディ版だろ?」・・・VWクロスポロは単一グレードながらも日本に導入されてますが、VWグループとしては旧式になる1.2L直4TSIエンジンを使っていて、サイズもベース車のポロがわずかに大きくなって(車幅1710mm)5ナンバー枠をはみ出したくらいなのに対して、アウディQ2はドイツのユーロ6に対応した1.0L直3ターボ(当然に日本の2017年規制もクリア)が使われていて、クロスポロと比べて全長が+200mmも拡大されていて、車幅も1795mm。クロスポロの1160kgのような軽快さはないですけども、1Lターボは同じくらいの車重のアクセラの1.5L自然吸気よりもパワフルなので動力性能に不満をもつ必要はなさそうです。Q2はクロスポロのアウディ版というのはちょっと無理がありそうです(別もの!!)。

  旦那がEクラスやギブリに惚れ込んでいる!!というご家庭の奥様がセカンドカーに選ぶクルマなんでしょうけども、とにかくポロな感じが出てるアウディA1とは違って、狭っくるしい印象がないので、若い男性ユーザーや若いファミリー層にも納得できる1台じゃないでしょうか? 300万円前後で「センスがいい」「余裕がある」「質感が高い」というファクターでライバル車を探すとしたら・・・これがありそうでなかなかない。でてきたのが下の2モデルなんですけど、「ちょっとは落ち着け!!」と思わず声をかけたくなるヤンチャな感じがどうもクールじゃない。「インスタグラム的」でもない。(笑)





  ラインナップが日本では揃わなkなった「MINIクロスオーバー」(ガソリン未発売)と、どうもデザインにキレが足りない「500X」(286万円)が相手ならば、誰の目にもアウディQ2の圧勝と言って良さそうです。おそらく静粛性やインテリアの質感を考えるならば、アウディとフィアット&MINIの差はさらに開きます。もちろん日本車の選択肢ならば、新型スバルXV・L(225万円〜)というモデルが発売されたばかりですがあります。マツダ、トヨタ、ホンダがアウディに匹敵する価格で死闘を繰り広げ「レッドオーシャン」になっているところに、世界屈指の乗用車ビルダーであるアウディがハイエナのように参戦してきました。賢いスバルは価格を無理にあげることなく「ブルーオーシャン」へ降り立ったようです。さてさて売れるのはQ2なのかXVなのか、はたまたどちらも大成功か!?



  

  


 

  

  

2017年4月21日金曜日

メルセデスGLCクーペ 「失禁・攻め過ぎ」

  「CX4」というスタイリッシュなSUVをマツダが中国向けに開発して現地生産を始めています。ライン稼働は中国工場のみだそうで、さすがに逆輸入モデルを日本に導入するのは気が引けたのかもしれないですし、2017年の年明け早々には「CX5」のFMCが予定されていたので、その需要を先に喰ってしまうのは得策ではないと考えたのかもしれません。結果的にロードスターRF以外に国内向けの新型モデルが無かった2016年は回復基調だった国内販売が一気に低迷しました。MT設定モデルを制限したり、グレードによって選べるオプションを限定したり、何やら小狡い感じがプンプンするマツダ。売上の低迷はちょっと「策」に溺れているからなのでは?

  それに対して怒涛の新型モデル攻勢が止まらないのがメルセデス。1年中カーメディアのどこかにはメルセデスの新型モデルのレビューを見かけます。2012年に「Aクラス」で話題になり、2013年に「CLA」と「Sクラス」、2014年には「Cクラス」、2015年には「AMG・GT」と次世代SUVとして「GLE」を発表し、2016年には「Eクラス」と「GLC」・・・そして2017年に早くも「GLCクーペ」を投入してきました。怒涛の新車攻勢そして予定通りに「輸入車ナンバー1」へ返り咲きを果たしています。

  マツダとメルセデスのグローバル販売台数はどちらも150万台程度で同じくらいなんですけども、メルセデスが属する総合自動車メーカー・ダイムラーは、VWグループ、トヨタグループについで世界3位の売り上げ高を誇ります。GM(4位)やフォード(5位)、ホンダ(6位)よりも上なんですねー。新型モデルがたくさん出てくるのも納得です。



  伝統の「Sクラス」「Eクラス」「SL」などが、ユニークなデザインで出てきたら、「あれれー」ですけど、新型のシリーズですから・・・多少は見慣れない部分もあっていいですね。これがメルセデスなの?って懐疑的な声が当然にあっていいでしょうし、「これを外しのセカンドカーにしよう!!」と画策する、新しい価値の創造に敏感なセレブの琴線に触れることもあるでしょう。そういう絶妙なところに放り込んでくるバランス感覚はさすがだなー・・・メルセデスはまだまだ伸びる!?

  「かっこいい」とか「かっこ悪い」とか・・・部外者の評価なんてどーでもいいんでしょうね。メルセデスのユーザー(潜在ユーザー)に需要があるモデルかどうかが全て!!ちょっと誤解されるかもしれないですけど、メルセデスの「余裕」です。GLCクーペのベースモデルになっているCクラスが見事に日本市場のDセグセダンでトップを獲得して、月に2000台とか売り上げてます。アテンザ、スカイライン、アコード、レガシィ、ISと傑作モデルが揃う国産Dセグを全て抑え込みさらに強敵のBMW3erにもダブルスコアで圧勝!!

  他のメーカーが「クルマ売れないよー」って必死で1台1台を磨き上げて「勝負車」を作って膨大な宣伝費を投じているのに、メルセデスのラインナップの分厚さだけが際立ってます。マツダやスバルが渾身のセダンとしてそれぞれ「アテンザ」と「レガシィB4」を仕上げているのに、メルセデスは4ドアの3BOX車だけでも「Sクラス」「Eクラス」「CLSクラス」「Cクラス」「CLAクラスと5モデルもあって、それぞれにファンを獲得しています。目先の勝負車しか見えていないマツダ、スバルに対して、セダンに関してやりたいことを全部やりました!!というくらいにモデルを重ねて「余裕」なメルセデス。

  で・・・6台目ですか。そう考えると「変わり種」が出てきてもいいですよね。最初はヘンテコだなーと思っていたGLCクーペがなんだかとても「洗練」のモデルに見えてきたかも。BMWにも似たような「X4」というモデルがあるんですけど、これはセダンには見えないです。BMWって真面目すぎるよなー。セダンはセダン、SUVはSUVで完全に仕切りを設けて「別物」として扱っています。フロントはSUVであることを雄弁に語る高いボンネット。それなのにリアは華奢な3BOXカー調なので、前と後が妙に調和しないなー・・・そんなことが気になっているのは自分だけなのか?

 

  「GLCクーペ」は面白いことに「X4」とは逆なんですね。わざと狙ってやっているのかな?フロントがボンネット低めでセダン調で、リアはクロスオーバー調のボリュームのある形状。デザインの発想はスーパースポーツと同じなんですね。初代NSXやGT-Rはリアの厚みで主張しますし、メルセデスAMG・GTというスーパースポーツモデルもリアに丸みを出したボリューム。フラッグシップのSクラスクーペも、先日公開されたEクーペや、すでに発売されているCクーペも同じデザイン手法で作っているからGLC「クーペ」なんですね・・・。モデル名でSUVを「クーペ」と言っているのは今のところメルセデスだけですけど他のブランドにも広がるのでしょうか。



  

2017年4月15日土曜日

マツダCX5「ミドルSUVを定義しろ!!」

  SUVって何ですかね?・・・個々には色々な定義があるとは思いますが、未だによくわからないです。他のジャンルと比べた時にSUVに一定の合理性が認められるとしたら以下のようなものじゃないでしょうか? 「低成長時代の貧弱な道路インフラを乗り越える走破性」「キャビン(=居住性)重視」「ファッション&モード(ハイライフを連想する)」。

  (これに同意があるかどうかは別として)まずはこれをそれぞれに満たしていることを条件に、その上で個性を重ねて成立するのが「スポーツSUV」「ラグジュアリーSUV」「コンパクトSUV」だと思うのです。揚げ足をとっているようで心苦しいですが、「トヨタC-HR」や「スズキハスラー」は前提となる3つの要素が十分に満たせていないのでは?もちろんわざと「省略」することがトヨタやスズキの戦略の「ツボ」ではあるのでしょうが、この曖昧さを、まだユーザーがよくわかっていないうちに宣伝文句に包み混んで売ってしまえ!!と言った短期決戦的な展開がちょっと引っかかるんですよ。果たしてC-HRとハスラーに2代目は存在するのか!?

  法令にさえ準拠していれば問題ない。たとえ「要素が欠落」していようとも、時流に乗ってタイムリーに売りさばく「営業力」こそが自動車産業における「勝者の方程式」。「ヒット車」を出してしまえばそれでOKなのが業界です。「堅苦しいこと言ってんじゃねー」と言われそうですけども、SUVも含めてあらゆる名車とは「クルマ」の設計とは理想の追求の果てにその価値があると思うのです。

  もちろん「コストの壁」はどこかに必ず存在しますが、それでも「守るべきもの」をユーザーに保証してこそ「本物」じゃないですかね。FMCを行なって絶えず進化させていく!!そんな「ポルシェ的」な開発姿勢と、それに費やされた年月こそが、ブランド力ってヤツでしょ。流行りモノのSUVとはいえ、壊滅的に廃れるまではFMCを繰り返すモデルが偉い!!・・・いやいやそういうモデルが複数出てくれば廃れる事はないはず。

  トヨタやホンダをディスっているわけではないですけども、いとも簡単にモデルを廃止してしまう日本メーカーのやり方はもう少しどうにかならないですかね?その部分で最も欧州寄りなマツダは、間髪おかずにCX5をFMCしてきました。あれだけ売れればFMCも当然ではありますが・・・。トヨタは初代と二代目のハリアーに間が空きました。シャシーも改良ではなくカムリベースの初代から、オーリス(北米カローラ)ベースの二代目になり、全く別のクルマと言っていいくらいで、名前だけを受け継いた格好です。

  日産もエクストレイルを3代続けていますが、このFMCではグローバルレベルではいくつかのモデルの統合を含んでいるので、純粋にモデルの「ブランド化」に取り組んでいるようには見えないです。もしポルシェがカイエンとマカンを統合して、新しいカイエンとして中間の価格帯で販売したらズッコこけますよね? 最もSUVの進化にストイックなのはスバルのフォレスターで、すでに4世代目になります。1974年に開始されたジープ・チェロキーは5世代目ですけど、オリジナルのクロスカントリーモデルと現行ではだいぶ意味合いが違っていて別のクルマという意見も。

  SUVをブランドの中核に置いたブランディングを仕掛ける、BMW、スバル、マツダのSUVは最初に挙げた3つの要素を忠実に満たしているように見えます。フォレスターはもっとラグジュアリーになれ!? 系統やルーツにこだわる、あるいは筋を通すという意味ではストイックな姿勢に好感が持てるこの3ブランドですが、やっぱりいつまでもネコ被っているわけじゃないだろうけど・・・(FF化されたX1は悪くないと思います)。SUV専門ブランドのランドローバー、ジープ、三菱も「理想だけではメシは食えない」ですから、最新のラインナップを見ると「なんじゃこれは?」というモデルも少しは含まれています。

  これまでの大ヒット車だった「アクセラ」に変わっていよいよ「最も売れるマツダ車」へとたった1世代で急成長した「CX5」ですが、2月に待望のFMCが行われました。マツダがこのFMCに盛り込んだ「想い」が、市場のトレンドを見事に撃ち抜くならば、SUVもいよいよセダンやスポーツカーのように多くのファンによって良し悪しを語られる存在へとさらに成長するんでしょうけども・・・ちょっと雲行きが怪しいです。

  CX5の今回のフルモデルチェンジにシンクロするように、VWティグアンとプジョー3008も新型が日本に導入されました。キープコンセプトなCX5のFMCに対してライバルの2車のFMCは「中途半端」だった先代からドラスティックな変化を遂げています・・・これは明らかに「何か」を研究してきた!!そういう痕がハッキリと見えます。グローバルでもバカ売れしたCX5ですから相当に研究されてます。初代のようにスマッシュヒットはしにくい状況にあるかも・・・アテンザの時と状況が似ている?

  さらに亜流がどんどん登場していて、ユーザーを惑わします。C-HRのようなまともに走らないスポーツモデルが出てきたり・・・逆に「ジャガーFペース」や「アルファロメオ・ステルヴィオ」のような上級SUVにリッチな顧客を吸い取られるというリスクもあります。「ティグアン」「3008」「X1」はともに同時期に2世代目を迎えたという意味では「同志」みたいなものでしょうけど、これらが「ミドルSUV」の魅力をもっと全開で発信して確固たる市場を確立できるか!?2017~2018年の2年間が勝負になりそうです。こんな危険な状況なのにCX5に全てを賭けているマツダ・・・ちと株価が心配だなー。

最新投稿まとめブログ
MAZDA FANBOOK vol.2 / マツダ ファンブック (ノスタルジックヒーロー別冊)


  

  

  


  

2017年4月6日木曜日

アウディRS3セダン 「2000万円超級に挑む800万円セダン」

  フェラーリのV8ミッドシップスポーツモデルが、488GTBからいよいよターボになったー!! スーパーカービジネスの再燃か? 「ケーニッグセグ」というスウェーデンのスーパーカー・ブランドは、禁断の「ハイブリッド・ドーピング」に手を染めた市販車を日本でも発売。イタリア勢やブガティ、マクラーレンも追従するのかな? とにかくアメリカ発の「電車ブランド」の異様なまでのスピード攻勢は凄まじく4ドアセダンの0-100タイムが2.4秒台に突入だとかで、スーパーカー・ブランドとしての体裁を整えるには背に腹は変えられないみたいです。

  ターボエンジンによる市販車0-100km/hタイム最速競争はGT-Rが登場した2007年頃から激化して、日産の挑発に過激に反応したポルシェが「911ターボ」でGT-Rとほぼ同じ2.7秒という驚異的なタイムに収束します。それまで三菱が意気揚々と開発を続けていたランサーエヴォリューションは最終形でおよそ4.4秒まで上がりましたが、AWD最速の看板はもはや取り戻すことは困難なようで、開発意欲を完全に失ったからかあっけない終焉を迎えました。エボの背中を追ってきたものの取り残された格好の「スバルWRX」は、まだまだ先代のEJエンジンを使って惰性で作られてますが、こちらもいつ店じまいが起こっても不思議じゃないです・・・。

  4ドア車の最速モデルは?というと、日本メーカー車ではレクサスGS-Fがおよそ4.3秒が最速だそうです。HV最速を謳って登場した4ドアのスカイラインHV(5.0秒)を、トヨタが意地で引きずり下ろしました(アリストターボの伝統!!)。いずれにせよスカイラインもGS-FもFR車としては非常に立派なタイムだと思います。FRの雄・BMWに全然負けてない!! ただし4ドア車も「AWD」になるとさらなる猛者が現れます。ポルシェが公表しているパナメーラ・ターボSが3.9秒。同じVWグループのアウディRS7も3.9秒。これに対して新型となるAMGの「E63・S4マチック」は3.7秒を実現するらしいです。

  一時は日産がスカイラインにVR38DETT(GT-R用ユニット)を搭載して、パナメーラターボSを引きずり倒す計画があったようですが、コンセプトカーは出たもののいつの間にか開発が凍結され、今度は日産と盟友関係にある「メルセデス」が代わりに挑むようです。相変わらずポルシェと日産にはきな臭い感じが漂っていていいですね!! スカイラインだとパナメーラに比べて車格が下ですから「互角の勝負」にはならないですけど、「E63・S4」なら価格も含めてほぼ「ガチンコ」です(ポルシェに言い訳させない!!)。幻となった「スカイライン・オールージュ」の出番は、ポルシェのDセグセダン「パジュン」が登場してからになりそう!?

  そんな中でアウディから、横置き直列5気筒ターボ&MQBプラットフォーム使用という「珍車」で販売されていた「RS3スポーツバック」と「TT-RS」のシリーズに新たに4ドアセダンの「RS3セダン」がラインナップされることになりました。しかも間髪おかずに速攻で日本でも発売です(受注開始)!! 公表されている加速タイムは4.1秒。このタイムは少なくともFRベースのAWDを使う「BMWアルピナ6アルラッド」を上回っています。

  一見有利そうに見える小型ボデーですから、4ドア最速も不可能じゃない気もしますが、同じVWグループとはいえ価格も構造も全く違う水準の「パナメーラ・ターボS」や「アウディRS7」は、エンジンからして600ps級のモンスターです。フルサイズのボデーにこだわるのは、おそらく目指す市場がマッスルカーの伝統を持つ北米や、世界のスーパーカーが集う中東&中国しか見てないからでしょうか・・・。

  これだけの巨体4ドア(5ドア)を、超絶加速で走らせるわけですから、当然にハイパワーを路面に伝えるべく、考えられる最高の足回りが用意されていて、オールディメンジョンに対応するベストな「5リンクサス」が前後に配置されてますし、真っ直ぐ進む際にもあらゆるレベルのコーナーをパスする際にも必要になってくる高度運動支援システムの「リア・スポーツ・ディファレンシャル」がもちろん搭載されています(ポルシェのスポーツーカーを開発してきた成果ですね)。これと同等の機能を3モーターでさらに高精度・高レスポンスで制御しているのが、ホンダのNSX(3秒)とレジェンドHVですけども、RS7もパナメーラTSも非HV車としては最良の策が施されていると言っていいかも。

  NSXに比肩するハイテク満載のとんでもない「クオリティ」の4ドアを相手に、ゴルフRと共通の流用品であろうEDS(電子制御デフ)と、2.5L直5ターボの400psのパワーだけで挑む「RS3セダン」は780万円です。日本の「クルマ好きな輩さん」はこういうクルマを欲していたんじゃないですか? 2007年のデビュー当時に777万円の圧倒的なコスパに歓喜した当時のGT-Rと同じ価格で同じ加速性能は実現してますよ!!ゴルフR(4.6秒)やWRXあるいはA45AMG、M2よりも頭一つ抜け出した速さですよ!!往年のインテRと同じストラットの足回りでこれだけの加速性能を誇る!!素晴らしいじゃないですか!!

  ちなみに同時発売で同じく400psまで上がった「TT-RS」は3.9秒で、「RS」シリーズでも最速レベルに達しています。もしかしたらミッドシップやFRベースなAWD車よりも、横置きFFベースのAWD車の方が速いんじゃないの? FF横置きの5気筒は、アウディの他にもホンダやボルボが開発をしていましたが、実績のあるメーカーが着手するだけあって大化けする設計なのかも!?スポーツ色が圧倒的に強いV10の片割れユニットですからね・・・。

  残念ながら直5を続けているのはアウディだけです。ホンダのtypeRやボルボ・ポールスターもFF横置き最速を目指して5気筒の復活なんてどうでしょうか? 上位モデルを脅かすような「コスパ」のいいハイパフォーマンスモデルを作って欲しいです。ホンダはMRになるという新型のS2000にもそのまま横置きで使えて良さそうですし・・・S2500でいいかも。

  あとは・・・密かに2.5L直4ターボを実用化していて、投入のタイミングを伺っているマツダ(MSアクセラはまだですか!?)。さらにアウディが新たに400psエンジンを開発した!!との情報を得て、新型のVR30DETT(V6の3Lターボ)に急遽ツインターボ400ps仕様を用意したという日産(もう35Zを作るしかないでしょ)。各メーカーが一斉に「400ps、4秒&4ドア」を用意したところで「共倒れ」のリスクも大きいですから、個性を発揮して貰えばいいとは思いますけども、・・・とりあえず先陣を切ったアウディさんは天晴れ!!だと思いますね(先陣というよりCLA45AMGとM2に喧嘩を売った!?)。