2017年7月17日月曜日

レクサスLS 「もはやセルシオではない・・・」(関係者&購入者は読まないで!!)

 

  5200mmですかー!!とにかくサイズで主張するどっかの国のトレンドにすっかり取り込まれていますが、これはもう仕方ないことかもしれません。プレゼンを行った二人のオッサンはレクサスカンパニーの役員でしょうけど、サラリーマンな雰囲気丸出しです。そしてこのクルマも失礼ですが、サラリーマンが作った『想像の範囲を超えない』凡作じゃないのー・・・なんて気がします。

  『全く新しい』『何にも似ていない』を強調されていましたが、トップダウンのミッションを優秀なサラリーマンが着々と事務的にスケジュールを守って作りましたってことなんでしょうね。もしかしたら私の感覚がおかしいのかもしれませんが、全然欲しいと思わない・・・。これが高級車を半世紀以上作ってきた日本最強メーカーの実力はこんなものなのか!?

  なんかすげー間が悪いんですよね。つい先日に某ドイツメーカーの高級セダンが出たばかりなんですけども、これが『ええー!!』ってくらいに素晴らしいデザインなんですわ。これなら売れるだろうなーと思っていたら、日本での受注が予想をはるかに上回る絶好調なんだって!!このドイツセダンの先代モデルはちょっと冴えなかったですけども、そこからまるで別のクルマ!!っていうくらいの進化を遂げています。



  レクサスの担当者は『パナメーラとは別路線です』とサラリーマンぽく言うでしょうけども、ほぼ同じ価格帯の4ドアのラグジュリーセダンという狭い市場の中で、参戦するモデルも限られているはずなのに、その数少ないライバルにあっさりヤラれてしまってないですか!?トヨタはもっと高度なマーケティングを弄して、狡猾なクルマづくりをしてくるイメージがあったのですが、どーも新型LSはラウンチから躓いてるような気がする!?あの自信がなさそうなドギマギした発表会のプレゼンからも、レクサスの幹部も新型LSがややボヤけていて厳しい立ち位置なのが直感的にわかっているんだろうな・・・。

  

  この2代目セルシオからはたった2世代しか違わないのですが、極めて日本テイストが豊かな格調高いラグジュアリーサルーンが、なんだがスーパーカーを意識したような穴だらけのバンパーを構えるデザインになりました。トヨタの開発者はベントレーなどの高級車なんかよりも、BMWのM専用エアロの方に興味があるのかな!?まるでカーボン成形したような張り出しです。アルミで作っているのに、カーボン素材のように見せかけるデザインは・・・合成皮革のカバンや靴で出歩くみたいなものじゃねーの!?自動車ライターが『いい意味』でバカみたいに多用する『アルカンターラ』も東レが手掛けるイタリアブランドの『合成皮革』ですけどね。

  『高級車』作りなんて素材レベルで暴けば、粗鋼と樹脂の塊みたいなもの。ちょっと前にS下という全く面白くもないのにコネで仕事をたくさんもらう若手ライターが、『メルセデスAクラスの内装は偽物だ!!』とか鬼の首を取ったようなこと言ってましたけど、SクラスやLSだって偽物だらけなんだがなー。

  こんなことを書いていると『庶民が買えないクルマを批判するなんてカッコ悪いぞー」とかいじられたりするものですが、それでもいいから言わせろ!!初代セルシオは日本の自動車産業が世界に放った『芸術』だったんだー!!日本メーカーが手掛けるにはあまりにも不似合いな高級車だったけど、日本的な美を意識したトータルコーディネートは、四半世紀以上がたっても街中で輝いているぞ!!(下劣な改造車は別だが・・・) レガシィツーリングワゴン、スカイラインGT-R、ユーノスロードスターが揃う『花の1989年組』の大将格であり、日本車の魂だったのにー!!初代セルシオがなかったら、その後のフーガもアリストもなかったし・・・。日本のセダンがアメリカ市場を席巻することもなかったんじゃないの!?

  あの格調高いセルシオ&LSが、なんだか中国の高速道路をオラオラで走ってそうなBMWi8!?みたいな品格のカケラもない『成金クルマ』に成り下がってるじゃん。ちょっと失礼ですが、電車で見かけるバブル崩れのクソださい格好してるオッサンが好みそうなゲテモノ感を凝縮したようにしか見えない!!そういうのが好きな世代が作っているんだからしょうがない。初代セルシオとは全く違う世代が作ってんだからさ。どういう意図があるのかわからないけど馬力頼みのV6ターボってさ・・・もう『レクサス第1章』は完全に終わりだな。これからは中国系ブランドとして新たなビジネスを頑張ってくださいませ・・・日本の景色には不要じゃないですか!?。まあ実際に乗れば最高の静粛性に満足できるんでしょうけどね。


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2017年7月12日水曜日

トヨタ・カムリHV 「セダン復権に異議あり!!」

  「セダンを復活させる」とトヨタが何やら息巻いています。それじゃあこのクルマが売れなかったらセダンは『完全終了』になるのかな!? ちょっと辛辣かもしれないですが、年配のセダンが好きなユーザーに共感してもらおう!!という、これまで通りの「口だけ」で終わりモード!?具体的には何かを仕掛けた痕が見られないのですが・・・。ちょっとアクの強いエクステリアはともかく、カラー7色の設定がどうも渋すぎる気が。若者目線で小綺麗に選ぶなら「ホワイト」「シルバー」の2通り。あとはもうシルバー向けだな・・・。

  まあカローラ店とトヨペット店の併売になって競争が激化するから値引きも頑張ってくれるんじゃないですかね!? 販売目標も2400台/月とかなり強気なので、それなりに勝算があるのだとは思うのですけども、果たしてこのクルマがスバル・レヴォーグ並みの大成功を収めることができるのか!?

  まだ試乗はできないのですけども、トヨタが掲げる「数字」の根拠はどこにあるんだろう!?そもそも一定数の乗り換え需要以外に、他からユーザーを引っ張ってくる要素があるのだろうか!? SUVがブラックホールのようにユーザーを吸い込んでいる中で、やがてその流行もパンクするだろうという目論見なんですかね。クルマ雑誌もしばしば「セダンの復権!!」とか偉そうに題して特集を組んでいますけども、書いている輩の興味はすでにスーパースポーツとかに偏っているせいか、気の利いた応援メッセージがなかなか出てこないです。セダンの良さを伝えられるライターがいないんじゃない!?読んでいてとにかく「セダン愛」を感じないのですよ。

  去年から今年にかけて、メルセデスEクラスとBMW5シリーズというセダンの二大スターが相次いでFMCしました。どちらも率直に『美しくなった』と感じますし、先代に比べればパワートレーンの選択肢も格段に増えました。あとはアメリカ並みに4万5000ドルくらいのリアルな価格で販売してくれれば・・・と思った人は、あと2年くらい待てば買えるチャンスもあるでしょう。実際にアテンザの最上級モデルやスカイラインに400万円以上使うくらいなら、2年待ったらいいと思います。

  Eクラスは足回りなどを大きくバージョンアップさせ、5シリーズはそれほど高価ではない価格帯でPHVを導入してきました。販売台数が右肩さがりだったメルセデス&BMWのEセグを立て直すのに十分な『配慮』をしています!!これだけやったならば堂々と『セダン復権』を宣言してもいいんじゃないか!?とは思うのですが、両陣営共に日本市場の購買力を完全に見くびっているようで、どちらもなんとも控えめな対応です。さびしーな。

  それに引き換え、新型カムリとはなんなのか!?TNGAを導入した!!はわかるんですが、このシャシーの性能を示すクルマは、現段階ではプリウスとC-HRだけなので、先代プリウスよりは良くなった!!SUVとしては立派なシャシー!!という一定の評価にはもちろん同意しますけども、D/Eセグクラスの『セダン』でその性能を存分に活躍できるのでしょうか!?案外に自信があって、この辺が2400台の根拠だったりするのかも。

  TNGAと同じような規格だと思われる「MQB」を使ったVWパサートは一定の成果は出したと思います。ただしこのクルマがセダンとして「有力な選択肢」にはなれなかったです。価格の割にレクサスや日産のセダンに勝てる要素は非常に乏しいかったです。Rラインの2Lターボモデルが500万円はちょっと高いですが、サイズとスペックに関してはこのグレードならば異論はないところですが・・・。

  個人的にセダンは大好きなんです。なんで好きか!?まずは年老いた母親や家族が喜んでくれるから!!「親孝行したい人」が選ぶべきクルマがセダンだと思います。それでいて冠婚葬祭&仕事、旅行など、どこに乗って行っても「品格」が保てる(使える!!)。他のジャンルのクルマよりも「衝突安全性に優れる」ので、どこを走っていても安全。ちょっと過激な言い分ですけども、セダンに乗る奴だけは、『他のジャンルのクルマを選ぶ奴の愚かさを嗤う』ことができる。軽自動車、コンパクトカー、プチバン、SUV、ミニバンで高速道路を走るのは、本当は相当に危険なんですけど!!メーカーに配慮するあまりカーメディアでもそういった情報を意図的に発信するのは御法度になっています。

  ユーザーとメーカーの情報の非対称性を改善するならば、「燃費」と並んで「クルマの適性」についてもしっかりとした情報が与えられていいと思います。例えば2Lに満たないエンジンで高速道路を走ってはダメ!!とか。そういう不都合な情報が出せない現状が続けば、「絶対正義のクルマが売れない市場」にもなるって!!生産している全モデルが高速道路に適しているメーカーなんて現状ではスバルだけです。そんなスバルも販売店ではダイハツOEMのモデルも売っているので、「このクルマで高速道路は無理ですよ!!」とは書かない。高速バスのフロントウインドーに突っ込んだデミオのように、軽く吹っ飛ぶクルマはまずいって思うんですけど・・・。

  まるでユーザーの「嗜好の変化」がセダン不調の唯一無二の原因であるかのように、無責任に「セダンの復権」を主張するトヨタの姿勢にいささか疑問を感じます。そもそもトヨタが儲け重視で、ユーザーに対してクルマの選択の基準を曖昧にしてきたことで、ユーザーはセダンを買うことの意義を見失ったんじゃないの!? 本当に良心があるならば、「高速道路走行への適性」などの際どい情報をはっきりと示してもいいんじゃないの!?でもそんなことしたらすぐにレンタカー業界からそっぽ向かれるでしょうけどね。

  『新型カムリHV330万円〜。トヨタのラインナップの中で最もリーズナブルな価格で、高速道路を思う存分に安全に走れるクルマです!!』・・・もしトヨタが本気でセダンの復権を唱える!!あの宣言に嘘は無い!!というならば、これくらいのことを思い切って切り出してもいいんじゃ無いの!?ただしトヨタ1社でやるなら『自爆行為』かもしれないですが・・・。

↓BMWがPHVを次々ラインナップする中で「カムリHV」のままで出てきて「セダンの復権」ってなんか違くないですか!?




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2017年7月3日月曜日

シボレー・カマロ 『今最も売れて欲しい輸入車』

  硬派なにーちゃんがコロがす粋ったプライベート3BOXカーといえば!? やっぱり32~34のスカイラインでしょうか。当時は他にもディアマンテやセイバーなど、不思議な魅力を持つ3BOX車がありましたが、この3世代のスカイラインが持つ独特の雰囲気は、セルシオ、セドリックなどのVIP系セダンとも明確に違っていて、それこそ『一匹狼』という言葉がよく似合うクルマでした。

  今のスカイラインがダメ!!ということは決してないです。誰が見ても、35~37のスカイラインはそつなく『高級車』に仕上がっています。適度にエロいし。マツダやスバルが一生懸命に『高級車になりたいな!!』と願ってクルマを仕立てているのに、お世辞にも高級車と呼べなかった32~34のスカイラインが、35になった途端にすぐにプレミアムサルーンの仲間入りです(北米でバカ売れ)。オールドファンから批判殺到の『ふんわり』したエクステリアが、『余裕のある人々のクルマ』としての優雅さを生み出してます。これはこれですごい。

  北米がメイン市場になったスカイライン(インフィニティQ50)ですが、その北米市場には何やら32~34スカイラインの雰囲気を見事に再現しているクルマがあります。しかも日本発売が間近とのこと。価格は400万円台になるようですが、これだけ全身からスポーティさを発散し、2L直4ターボで280psとかつてのスカイラインGT-Rを彷彿させるスペック。もちろんAWDではなくFRですし、車重もR32の1480kgから比べれば、200kgほどヘビーではありますが、これは入門編のベースモデルです。

 

  これこれ!!今の時代にこの手のアグレッシブな風貌の3BOX車を日常で操れるイケメンはどれだけいるのか!? 『好きなクルマはBMW!!』とか言っちゃうバブル世代の亡霊が取り付いた害虫さんにはまず無理じゃないですか? 余談ですが『BMWのどこが好きなの?』『えーとね・・・名前がかっこいい』(小学生かよ・・・)。 同じ400万円台の『318iMスポ』とこの『カマロ』を比べてみると、日本の3BOX車市場が今まさに変わろうとしているのがわかるかも。生産地は318iは南アフリカ、カマロは米国ミネソタです。基本スペックはカマロが圧勝・・・というか世代が違う!?

  BMWといったらZF8ATですけども、カマロはGMとフォードが提携して設立した縦置きミッションを手掛ける専用サプライヤーから供給されています。いわばトヨタ、日産、メルセデスと同じ『系列』生産。これは高級車やFR車を手掛けるメーカーが本気をだすならば当たり前のこと。ヒュンダイやキアも、縦置きミッションは自前(ヒュンダイパワーテック)で作っています。トヨタも日産もメルセデスも始動時に踏んでも動かない!!なんてことはまず置きないですが、ZF製を使うメーカーだとしばしば起こるんですよ。こんなクソを日本で売るなよ!!って思いますわ。(BMWはもうすぐエンジンの時代は終わると思ってるからミッションに投資しないのかな!?だからエンジンもやる気ないのか!?)

  BMW3シリーズに代わって、カマロに立ちはだかろうとしているのが、アルファロメオ・ジュリア。こちらはフィアット・クライスラーグループの経常利益を押し上げるべく、すでに北米に上陸しています。アルファロメオは数年前に北米から一度完全撤退をしているのですが、すでに『アルファロメオ・USA』がジュリア(セダン)、ステルヴィオ(SUV)、4C(スポーツカー)の強烈な3モデルで復活しています。ブランドの全モデルの0-60mphタイムが5秒台かそれ以内という『完全バカ』モードが炸裂しています!!ジュリエッタとかミトといったブランドの『黒歴史』は封印されています。

  フォード・マスタングと、シボレー・カマロの快進撃の前にフィアット=クライスラーの名門ブランド・ダッジがやや苦戦気味で、その劣勢を押し返すためか、やたらスポーティ路線が追求されています。このジュリアが日本での年内の発売が予告されています。スペックも北米ベースモデルの2L直4ターボガソリンと欧州ベースモデルの2.2L直4ディーゼルターボ、そして510psを出す2.9LのV6ツインターボの3グレードになるのだとか。

  32~34スカイラインの精悍なスタイルを継承しているカマロと、35~37スカイラインのような『余裕』を示す緩いデザインのジュリア。果たして日本で火がつくのはどっちか!? 北米での派手な展開もあって、ジュリアの注目度は日本でもかなり高いようですが、やはりここはカマロに期待したい!!完全に淀んでいる日本のスポーティ3BOX市場に新しい風を呼び込んで欲しい!!中村史郎氏の後を受けて日産の新しいチーフデザイナーになったアルフォンソ=アルベイザ氏が『35〜37のスカイラインはデザインとクルマが適合していなかった!!原点に帰るべきだ!!』と言い出すくらいに売れて欲しい!!そしてやる気もへったくれもないBMWのゴミ見たいな3BOX車を日本から追放してくれねーかな。

  

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2017年6月28日水曜日

VW新型ポロGTI 2Lターボ200psで来年日本へ!?

  もしかしたらVWが日本から撤退するのでは!?なんて結構マジで思ってましたー。最近MCが行われたゴルフも中国、東南アジア、インド限定で流通している1.2Lターボ(EA211)のままで日本向けモデルを生産し続けるようですが、このエンジンでは日本の2017年排ガス規制のNOx量をクリアすることができないですし、おそらく日本向け専用に排ガス浄化機能を追加することもないだろうと思います。このままだとゴルフ8へ進化する時(FMCの時)には、アジア向け1.2Lターボのままでは日本に入ってこれなくなる見込みです。

  あと5年くらいは現行のゴルフ(7代目)、ポロのノックダウン生産車を日本向けに回してFMCを回避するつもりか?と思ってましたが、どうやら報道によるといよいよドイツ本国と同じ1.0Lターボ、1.5Lターボが来年の新型ポロから採用されるようです。そして新型ポロが復活を期すVWらしい進化を遂げているようです。欧州市場の最大のライバルになったルノー・ルーテシアは一足早く3ナンバーサイズになってフランスやイギリスで大人気ですが、これに対抗すべくポロもホイールベースを10cm伸ばして、全幅も5ナンバー枠を突き破るみたいです。シャシーにはMQBが採用されるようなので、もうこうなってくると、もうゴルフはいらなくなるんじゃないですか!?ゴルフには『ヴァリアント』という、より実用性を高めたモデルもありますし、『オールトラック』とかいう変わり種もあるわけですが・・・。

  PSAのBセグ(プジョー208など)は『EMP2』を使わせてもらえないようですし、マツダのデミオも『スカイアクティブシャシー』とは切り離されていますが、新型ポロは堂々のMQB。これはいかにも日本のカーメディアが大げさに騒がれそうな予感がします。とにかく褒めやすい!! 価格も199万円で据え置きで同クラスの日本車と価格差があまりないならば、これは一気に納得して買う人がもっと増えそうです。

  とにかく相変わらずに1.2Lターボを積んでいるゴルフを日本のカーメディアがゴリ押ししているのは気味が悪いです。ガソリンエンジンの中で最悪の排ガスの汚さを誇るクルマなのにー、日本メーカーはこのクルマをお手本にしろ!!っておかしくないか!?それでもスバルは愚直にエンジン以外はお手本にしてましたが(笑)。ゴルフもエンジン以外はそれほど大きな瑕疵はなさそうですけど、決して運転が楽しいクルマではないですし、大事に乗りたい!!と思わせる輸入車らしい重厚感もなくなりました。

  ただしゴルフGTIの2Lターボの排ガスは無罪みたいなので、GTIに関しては好きです。400万円を超える乗り出しなので、ちょっと気軽に『アシ』にするのは気が引けますけど、もう100万円くらい安ければ文句なしかも。そんなゴルフGTIにちょっぴり魅了されていた人にとっては、さらに期待できる展開が用意されていて、新型ポロGTIのユニットが200ps前後の2Lターボになるんだとか。これは想像するだけでワクワクします。マツダのデミオに2.5L自然吸気のスカイアクティブGを積むみたいな、独特の立ち位置の『楽しいアシ』が、もしかしたら250万円くらいで手にはいるかも!?

  ロックオンしているターゲットはおそらく『MINIクーパーS・5ドア』の374万円でしょうか。MINI5ドアは全長4000mm&ホイールベース2565mmですから、新型ポロの方が少し余裕があるサイズです。エンジンはBMW製2Lターボ横置きの192ps。クーパーSは少々アクロバティックな要素を売りにするハッチバックで、フル加速すればノーマルのタイヤではホイールスピンが避けられず、暴れるフロントタイヤの躍動からは、アバルトみたいな興奮が立ち上がってきます。スマートに加速させるにはある程度の経験が要るクルマだと思います。ちょっと元気に走らせると、タックインも結構派手に出るのでとにかく運転がスリリングです(というより怖い)。ゴルフGTIの安定志向も『実用スポーティ』といういい線を突いていますけども、このMINIクーパーSの『ホットハッチジャンキー』な中毒性(危険性)は、欧州ホットハッチの2大スタイルになってます。MINIクーパーSは日本でももっと流通しても良さそうですけど、やはりゴルフGTIと同等の価格がネックになっているようです。

  この中毒性を、VWが新型ポロGTIで『手軽な価格』で『再現』してしまうならば・・・とはいっても現行のポロGTIが328万円ですから、MINIクーパーSを日本から抹殺するくらいのインパクトは難しいかも。それとも270万円!!とかいう勝負価格が出るのか!? そういえば5ドアMINIのクーパーSにはMT設定がないなー。MTかDCTでスポーティ乗りたい人はポロGTIに、トルコンATで上質に乗りたい人はクーパーSと上手く分けられているんですけども、どうもこの2モデルは使われているミッションとクルマのキャラクターが逆転していてねじれた関係になっているんじゃないのー!? ポロGTIにトルコンATこそが理想のGTハッチバックだな・・・。

  新たにポロが使うMQBシャシーの優位性はやはり車体剛性・・・とは言っても低重心モデルではないですから、トヨタ86のようなゴリゴリした味がするのではなく、ちょっと難しいですけど2000年頃のFFの日本車をレンタカーなどで乗った人が感じたであろうハンドリング『緩さ』からくる不安定なフィールが見事に払拭されているという意味での『剛性感』です。ちょっとオーバースピードでコーナーに突っ込むと、2000年頃のFFの日本車はシャシー&サス剛性がタイヤグリップに負けて、モーメントがあらぬ方向にかかる変形が起きて、歪んだ結果として起こる『グニャ』っとした挙動を伴う不気味なハンドリングに陥りますが、MQBのオーバースピードだとシャシーが変形する前にタイヤの横グリップが抜けて弱アンダー気味にこそなるものの、総合的なフィールはある程度の限界まではサクッと曲がっていきます(そこから先はちょっと怖い目にあうけど)。

  結局は限界領域での挙動はMINIクーパーSと同じ結末なんですけども、MINIほどカットインはしないですし、やはり脱出速度におけるトラクションには差が出ると思います。両車の差としては『ベタ踏み』した時に、いかにうまく前に進むかどうか!?もちろんこれは後輪のしつけによるところが大きいです。ドイツ市場で人気のあるメーカー(VW、マツダなど)は、直進安定性に関してはクラスの頂点を占めるのが「約束事」になっているのでしょう。ポロとデミオはその点では同じ方向を向いていて、その対極にクレイジーハンドリングなMINIがあります。MINIは誰でも試せばわかると思いますが『ちょっと怖いかも・・・』と感じさせるところに、ブランドの個性や意地を感じます。

  今回デミオよりも一足先にポロが3ナンバーになりますが、デミオとMINIが分布する相関図のどの辺に着地するのか!?どこまでもGTハッチバックなのか!?それともカフェレーサーな英国流になるのか!?イギリスメディアからも相変わらず人気ですし、GDPの規模とBセグのニーズを考えると、中国、米国、日本よりもBセグハッチバックが売れるのは英国だったりします。ポロに関しては英国市場の影響をゴルフ以上に受けるでしょう。さて一体どんなポロになるのか?トヨタも来年にはヴィッツターボGRMN(1.8Lスーパーチャージャー220ps?)を世界同時発売するようなので、これが折り込み済みだとするならば、価格についても深謀遠慮がなされるのでは!?と密かに期待しています。




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2017年6月18日日曜日

メルセデスEクラスクーペ 「まさかのベスト・バイ!?」

  みんながみんな『ファミリーカーいいね!!』と言ってたらクルマ文化はどーなってしまうのか!? 4人家族でMINIコンバーティブル乗ったらいいじゃん。え?2ドアだと流石に面倒臭いって!?「とーちゃんは貧乏だからドアが2つで、屋根が布のクルマしか買えないんだ〜」などと惚けてさ・・・。『(黄色ナンバーを指差しながら)ドアが4つで頑丈な屋根がついてるクルマを買えるように勉強頑張れよー」とかあっけらかんに言えれば、とってもいい子が育つんじゃないですか!?これこそ本当のファミリーカーだ!!チャイルドロックも不要!!

  これを新型メルセデスEクラスクーペのカブリオレでやる。・・・子どもが大きくなってこのカラクリの全てに気がつけば、「うちのパパは最高にクールだな・・・」ってもう一生のカリスマになれるんじゃないの!? ですが現実のお父さんはさー、これとは全く逆で、自分の子供に必死で愛車を『自慢』しちゃうような、ちっこいちっこい人が多いのかなー。『ウチのクルマは〇〇なんだぞー』とか言っちゃうガキは、なんか人生の序盤の序盤で底が見えてしまった残念な感じがする。免許取った時点から欲しいクルマは『輸入車』でもいいですけども、これでは『本質』を見抜く力が育たないなーと思うんです。

  メルセデスってちょっと嘘くさいので、これに乗ってるお父さんに『本質』ってのはちょっとそぐわないかも。けど新型は違うんです!!(詳しくは書かないけど)先代のEクーペは『詐欺』みたいなものだった・・・。そもそも『本質』って何だよ!?右も左も偽物ばかりじゃねーか!!『本質』を安易に定義するなら『多面的な見方に耐えられる性能』くらいなものでしょうか。少なくとも北米、中国、欧州、日本で絶賛されているようなクルマには、それなりの『本質』が備わっていると言っていい。だとすると・・・「プリウスやゴルフ」ではなく「86やロードスター」ってことになるのかな。



  山本七平&小室直樹両氏による共著『日本教の社会学』によると、日本人はどこまでも『本質』を語るのが下手だと書かれています。あくまでも『本質を生み出す』のが下手ではなくて、『本質を語る』ことができない!!という話です。ちょっと安易かもしれないですが、例えば86やロードスターのような『本質』の備わったクルマは作れるけども、そういうクルマこそが『核心』的で素晴らしい!!という意見をなかなか認めたがらないってことみたいです。本ではこれを『実体語』と『空体語』の並立と言って、日本人はわざと本質からずれた考え方を生み出して、実体をは距離を置いた発言(空体)を行う傾向が強いとしています。

  逆に日本で販売しているメーカーの中では、最も『本質』とは程遠いところにいる、つまり過大評価されているメルセデス、BMW、VWなどを、イギリスやアメリカのカーメディアがことごとくけなしていたとしても、日本ではそれとは全く対照的に徹底的に評価する!!みたいなものでしょうか。それは決して日本のカーメディアに良し悪しを判断する能力がないというわけではなくて、おそらく正しく判断はできています。トヨタがいいクルマを作っているのは百も承知なんですけども、それがアウトプットの段階で『空体語』に入れ替わってしまった結果、『トヨタ=ドライブフィールが悪いの代名詞』になってします。これはライターの資質ではなくて『日本教』のせいだというわけです。

  詳しくは読んでいただくとわかりますが、日本人が世界から尊敬される要素は、世界から見れば理解不能な『日本教』によるところが大きい。例えば太平洋戦争後に日本に逃れて来たビルマ親日政権のバーモーは新潟県の民間人によって匿われたらしいですけども、いよいよGHQの目から匿いきれないとなった時に、その日本人はバーモーに対して『もう匿いきれないから一緒に死のう!!』と提案したらしい。これがバーモーにとっては全く理解不能だった・・・。これが『日本教』なんだってさー。

  確かに日本の歴史物語の中には、この手の話が溢れていますから、我々日本人にとっては『感動的な話』として純粋に受け止めることができます。そしてそんな魂を引き継いでいると思われるのが、国沢光宏さんや小沢コージさんなどの『侍ライター』。VWが不祥事を起こして、世界中のメディアで袋叩きにされていても、『(以前にゴルフ7を最高のクルマと書いたので)私はVWを見捨てません!!』として毅然と擁護を貫いていらしゃいました。この2人とはライターとしての質が全く違うけども福野礼一郎さんもVWに対しては常に好意的な姿勢を崩さないで義理を通していらっしゃるようです。これぞ『日本教』。

  最初っからドイツ車の『本質』に懐疑的だった日本人にとっては、まあ予想通りのことが起きたなーって何の感情も湧かないですけど、VWを庇い続ける日本のライターに関しては少々呆れつつも、それとは別に『男気』を感じたりもするわけです。そんな『男気』溢れる福野さんが10年以上前の著書でその『不誠実さ』『本質の欠如』を執拗に訴えたメルセデスですが、柄にもなく『本質?』なクルマを発売しました。もちろんEクラスクーペです。

  最も廉価なグレードだと700万円ですから、レクサスLCのほぼ半額です。マツダ・アテンザセダンと同じくらいの大きさのクーペが欲しいなー、つまりスカイラインクーペとか4シリーズとかちょっと小さくて微妙だなーと思っていた人にとっては、『お?』と思わず前のめりになってしまう貴重なモデルですね。レクサスLSでもちょっと小さいんだよなー。

  86やロードスターがスポーツ走行を楽しむという意味で「本質」を突いたように、このEクラスクーペは「上質なプライベートカーを追求する!!」という意味で、従来のモデルよりも相当に『考えて』作られています。ポイントは3つで、
①ケイマンを買うくらいの価格から楽しめる。
②内外装でメルセデスが追求するラグジュアリーなグランドツーリングカーを表現。
③大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ。

  とにかく最近のメルセデスで感心させられるのが、ユーザーの心を撃ち抜く力。技術だけなら日産や三菱の方がいいクルマを作るんだろうけども、不思議とメルセデスに納得させられるんです。めちゃくちゃすごい技術なんてないですけども、とりあえず搭載できるものを増やしてできるだけいいものを作ろうとする『姿勢』。あとは技術がない分だけアイディアで勝負してますよね。必死で考えて、多分こういう車を待っているだろうな・・・というところにドンピシャで、しかも割と現実的な価格で投下してくる。『AMG・GT』なんて価格表見てみてください!!「え!?こんなに安いの!?」ってなるんじゃないですか!?先代の『詐欺』なEクーペは716万円〜でした。新型は『本質』が伴って698万円〜。セダンと比べても価格差はわずか25万円ほど。これはなかなか意欲的だなー。


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2017年6月13日火曜日

レンジローバー・ヴェラール 「フルサイズSUVで700万円!!』

  『気分良く乗れて、基本性能が充実しているSUVならばなんでもいいよ!!』・・・リゾホ、タワマン、カフェ、パブ、ラウンジなどに居場所を求める『オシャレ』現代人にとって、意外にもそれほど関心がないことが、自動車(腕時計、ウェア)の『ブランド』だったりするようです。誰かと同じじゃやだ!!という理由で有名ブランドを避ける。こだわりなんてないからさ。自動車ブランドなんてアパレルみたいに勃興をくりかえす時代がくる!?そして『テスラ』『ジェネシス』『チェリー(chery)』『バイク(BAIC)』『ブリリアンス』『コンクエスト』『ダーツ(DARTZ)』などの新興ブランドが青山や六本木を埋め尽くす日は、もしかしたらオリンピックの前なのかも!?

  ディーラーの対応が気に入らなければ、すぐにクルマを売って別のブランドに乗り換える。そういう『ユーザー本位の時代』への移行はすでにトヨタによって予期されていたようで、2005年から日本でレクサスのディーラーが提供するサービスの『異質さ』にはそれなりに意味があったのだと思います。慌ててディーラー改革に着手しているのが、マツダ、ホンダ、日産などなど。しかしラグジュアリーSUVの時代が到来して、もうブランドへの忠誠心で客をコントロールする時代は終わったかなー。とにかくライバルに負けない『決定的』な出来のクルマを作ることが肝心!?

  レクサスが現行の『RX』の完成度は高く、これで一気に支配的なポジションを取るか!?と思われましたが、横からボルボ『XC90』が現れて、なんだか急にRXがショボく見え始める・・・いやいや実車は大きくて迫力あります。ちょっと残念なのは『NX』かな!? 軽自動車では『トールワゴン』が大人気で、ホンダのN-BOXがいよいよFMC直前にも関わらず、トップセールスになってます。主要市場で全面的に人気のSUVとは『普通車版のトールワゴン』みたいなものです。これは『キャビン革命』というべき大きな変化ですね。だってムーブやワゴンRも軽のイメージを払拭するくらいに『感動的』な広さでしたけど、もっと『広い』なんてさ。そしてSUVは3列の5ナンバー幅で狭苦しいミニバンから乗り換えれば、エコノミーとビジネスの違い!!12時間も乗れば(航空運賃で)20万円くらいの差が・・・。

  家族で海外旅行!!もちろん往復ビジネスのプランを選びます!!という人々には、SUVかアルファードこそがファミリーカーの理想形。シートももちろんですが、インテリアのデザインも『モード』にアップデートしてある新型が大人気です。そこに気を使ったマツダはCX5で成功し、対応がやや不十分だったホンダはオデッセイが不調でした。三菱も慌ててMCでアウトランダーの内装を全面的に張り替えました。日産エクストレイルも内装を豪華にしたモデルが公開され、市販化まで間も無くだとか。トヨタのマーケティングはさすがでハリアーで最先端を行っています(2Lターボ追加!!)。

  輸入ブランドもこの動きにかなり『シンクロ』していて、プジョー3008は非常にオシャレになって登場してきました。価格とデザイン力で日本メーカーのSUVに相当な脅威を与えそうです。ちょっと前まで『マカン』や『イヴォーグ』を転がすのがオシャレなメンズ雑誌のスタンダードだったのですが、続々と新しいモデルが登場していて、この2台も随分存在感が薄くなりましたね。

  イヴォーグを作るランドローバーは、新たなラグジュアリー展開として『レンジローバー・ヴェラール』を投入すると発表しています。これまでのランドローバーとは内装のコンセプトが明らかに違っていて、完全にトレンドを読んでます。同じグループのジャガーは外面ばかりで、内装がやや殺風景だという厳しい意見が多かったりしますが、それを真摯に受け止めて作ってますねー。この流れはジャガーにも波及するでしょうか!?ジャガーといえばサーキットモデルから生まれた高級サルーン『XJ』という伝統がありますが、現行XJに乗った時のガッカリ感はトラウマレベルでしたよ・・・。




さてこのヴェラールですが、発売は今年の東京MS以降になるそうですが、先行予約のための日本価格が699万円〜と発表されています。V6のHV&AWDの『レクサスRX』が628万円ですから、かなりの本気度が伺えます。ポルシェに並並ならぬライバル意識を持つランドローバーですから、マカン(685万円〜)を参考にしたようです。4700mmクラスのマカンと、5000mm近いヴェラールですから、そろそろマカンに飽きてきた『オシャレ』現代人に、乗り換えを促す狙いもあるのかな『マ◯ン乗り換えキャンペーン!!』とか調子に乗って始まるかも。ジャガー・ランドローバーは『マイナス金利ローン』とかいう茶番を仕掛けるほどヤンチャですから(個人向け融資でマイナスなんてなるわけないだろーが!!)。

本当はもっと安くしたかったけども、イヴォーグの完全受注生産ではないモデルが608万円〜なので、ヒエラルキーを考えるとこれ以上のロープライスは無理だったようですね(値引きを頑張ってくれる!?)。同じグループ内でジャガー・Fペース(639万円)、レンジローバー・スポーツ(860万円〜)、ディスカバリー(779万円〜)、ディスカバリースポーツ(599万円〜)など豊富に揃えていて、日本市場では文句なしのナンバー1のSUVメーカーグループですが、果たしてその魅力は日本市場のユーザーまで届くのでしょうか?



↓ジャガーランドローバーと提携する中国メーカー『Chery』の新型SUV。日本でも十分に通用しそうですけども・・・
   


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↓絶版モデル・フリーランダー197万円

2017年6月9日金曜日

三菱エクリプス・クロス 『ゼロファイターが全てを撃墜する』

  多くのメーカーにとって『ドル箱』になっている小型SUV市場。北米ではFMCを長らくしていないのにもかかわらず、ホンダCR-VやトヨタRAV4の販売台数が意味不明に伸び続けています。2016年のデータによると、マツダ、スバル、BMW、アウディ、インフィニティも営業利益のほぼ全てをSUVによって稼いでいる状態で、もしこのブームが無かった!!あるいはブームに乗り遅れていたりしたら、これらのブランドは揃って『廃業』していたかもしれないです。まさに『高度SUV販売成長期』の真っ只中なんですけども、そんな幸せな状況にいよいよ怖い『狼』が乗り込んできます。

  三菱エクリプス・クロスの公表されているスペックを見ると、まるで日産のGT-Rみたいなストイックさで、隙のない高性能クルーザーとなっていて、それは『既存モデル』の存在意義を徹底的に破壊(『殺戮』)するために設計された?と思われる野心と『テロリズム』に溢れたSUVです。三菱内部ではコードネームで『77式』とか呼ばれているのでしょうか?
 

  ややコンパクトなサイズ(4200~4600mm程度)のSUVは、米中欧日で同時大ヒットを遂げていますが、販売されているモデルを見ると、基本はFFでエクステリアだけが他の機能に先行して進化したモデルが多いですね。比較的に新しいSUVではほとんどのモデルがAWDはオプション扱い。中には用意すらされていない車種もあります。

  全グレードAWDというポリシー(どれだけ意味があるの!?)を守っている小型SUVは、スバル(フォレスター、XV)、ランドローバー(イヴォーグ、ディスコスポーツ)、ポルシェ(マカン)、BMW(X3)くらいです。しかもスバル以外はAWDがめちゃくちゃ高い!!そのシステムだけを外部に発注したりするので、どこのサプライヤーに法外な使用料を払っているのかよくわからないですけど、驚異的な価格になりますね。700万円くらい。

  世界ナンバー1のAWDメーカーといえばもちろん三菱ですけども、アウトランダーやRVRの廉価グレードはFFで済ましています。三菱のSUV買うのにわざわざFFを選ぶって一体何者!?って感じがしますが、SUVユーザーが求めるものが『走破性』ではなくなって久しいですからねー。今ではSUVと『走破性』が全くリンクしないタイプのユーザーも結構いるんじゃないですか。『所有したい』と思えるクルマのイメージがたまたまSUVだった・・・そんな時代です。

  そういったクルマに関心がほとんどないユーザーばかりが集まってくると、なんだかクルマの重みってのが薄れてしまいます。アウトランダーもランエボ以外で唯一AYCが装備されているモデルですから、買うなら絶対にAWDになるはずなんですけども、三菱のマーケティングはFFのニーズが十分にあると判断しているわけです。FFを売っていることで、失うイメージも結構大きいのではないか?アウトランダーに限らず、エクストレイルやCX5にも同じことが言えます。本格志向のユーザーからは敬遠され、日本のカーメディアからは『大衆モデル』と同じ扱いを受けます。

  VWティグアンやプジョー3008はFFしか設定がない!!など、完全に技術後進メーカー的な設計のふざけたファッションSUVなのですが、これが『輸入車』というだけで、かなりチヤホヤされます(確かにデザインが良くなったよ)。そして今ではアウトランダー、CX5、エクストレイルの扱いはこれよりも『下』にされているようなニュアンスを感じます。しかしこの日本車SUV3台は単純にメカのレベルで比べたならばイヴォーグ、マカン、X3といった700万円級のSUVをも圧倒する実力があるのにさ・・・。三菱、マツダ、日産といえばブランディングが下手くそな3メーカーですね。


  

  オランダ三菱によるプロモーション動画ですけども、なんか売り方に『ブレ』があるような気が・・・。欧州でこのクルマを売る意義を三菱はしっかり見据えているはずですが、アピールのポイントがVWやプジョーにも装備されてそうな外部サプライヤー製品の紹介に終始してしまってます。これが自動車販売の現実なのかもしれませんけどね・・・。AWD車がとても希少で、VWゴルフの倍くらいの価格に設定されているAWDのインプレッサが、スイスなど地域によってはバカ売れするそうです。ゴルフでAWDといったら『ゴルフR』だけですから、それを考えるとインプレッサが400万円(35,000ユーロ)しても問題ないのかも。

  とにかくAWDの高性能車なら欧州外のクルマにも高い金額を払ってくれるし、ドイツメーカーもフランスメーカーもあまりAWDが得意ではない様子(アウディもクワトロへのこだわりが薄い気が・・・)。AWDで勝負していないトヨタやホンダは欧州からやや逃げ腰なのに対して、スバル、日産は日本未発売のMTモデルを欧州市場のためにせっせと作っています。そして三菱にとってもこれはチャンス。さらにマツダもAWDによって新たなニーズを切り開こうとしています。日本メーカーにとってはプチ・バブルです。そもそも主な自動車生産国の中で、日本よりも雪がたくさん降るところなんて無いですから、日本メーカーにアドバンテージがあって当然ですけどね・・・。


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三菱自動車―航空技術者たちが基礎を築いたメーカー

2017年6月5日月曜日

シトロエンC3 『日本向けフル装備で堂々の登場』

  間もなく日本での販売価格も発表されるであろう三代目シトロエンC3ですが、ブランドのボトムクラスなのにこの神々しいまでの雰囲気は何だろう!! 日本仕様車がすでにシトロエンディーラーではお披露目されていて、2017年イチオシの注目車ということですでに詳細なスペックを解説が色々なサイト・動画で行われています。先代モデルのベースグレードは199万円でしたけども、これとほぼ同じ水準ならば・・・絶対に『買い』だと思いますし、これは予想外の大ヒットもありうるのではないでしょうか!?(計画台数決まっているから、手に入らない幻の車になる!?) いよいよお袋にもオススメできる『フランス車』がやってきました!?(ちょっと派手だけど)。とにかく母親や妹が車買うときに迷っていたらシトロエンに連れて行きますよ!!とにかく日本のユーザーのことをよく考えた素晴らしい仕様になっています!!



  エンジンはどうやら1グレードのようで、プジョー308に使われているPSAのスタンダードとなった『1.2L直3ターボ』のBセグ仕様の110ps版です。車重1340kgになる308SWも23.5kg・mの最大トルクで動かしますが、Bセグには十分すぎる20.9kg・m。しかもプジョー208の1140kgよりも200kg近い軽量化が計られているようで、同クラスの小賢しい『スイフトターボRS』や『デミオ15TB』相手でも同等以上の加速性能を誇るはずです。ミッションも208と同じで『アイシンAW6AT』。Bセグにロックアップ式のトルコンATは贅沢だろ!!というのは完全に過去の話で、ディーゼルターボのデミオXD、ガソリンターボのスイフトTなどじわじわと小型車でもトルコンATが広がっています。

  最先端の小型車の中には、メーカーの経営上の都合(コスト!?)で、『?』なミッションを搭載するモデルが紛れています。代表的なのが、ミラーサイクルのガソリン自然吸気なのにCVTを使わない『デミオ』だったり、ガソリンターボなのにわざわざCVTを使う『C-HR』だったり(評論家はここを解説するべきでは!?)。さてさてこの2台(C-HR、デミオ)を『妥協』と受け取るか、『変化球』と受け取るかは、それは好みの問題ですけども、とりあえずは『理想形』ではないのかも。VWやルノーは相変わらずのDCTなんですけども、DCTは高級品だと本気で思っている『信者』がいる限りは続くのかなー。

  とにかくアイシンAWの採用を始めたボルボ、MINI、BMW(FF車)、PSAですが、『日本で頑張るぞ!!』・・・というわけでもないみたいです。実際のところは中国と北米の2大市場で勝負するならトルコンATを使うしかない!!みたいな風潮になっちゃってますからねー。VWやルノーも中国ではアイシンAW使ってるし・・・。VWもルノーも『右ハンドルにはATなし』の方針みたいです。世界的にも『右ハンドル差別』はどんどん広がっているようで、イタリアメーカーなんか日本無視!!な姿勢が鮮明に。スポーツメーカーのアルファロメオは右のMTを作る気は無いらしい・・・。フレンチ・スポーツブランドとして長い伝統を誇るプジョーも、ハイスペックなトップエンドとなる『308GTi』は左MTのみ。・・・いいさ日本には英国車のMINIがあるから(人気!!絶好調ですね!!)。

  母親のクルマだとすれば『アイシンAW』で大歓迎!!・・・あとは『Bセグ王国・日本』の代表的なモデルに対してどれだけの魅力を放つのかがポイントです。日本の4大Bセグといえば『アクア』『ノートe-POWER』『デミオXD』『スイフトHV』・・・アクアと同じ方向性の『フィットHV』も健在ですが、この4台はBセグなのにフルHV、フルM、ディーゼル、マイルドHV・・・ときめ細かい棲み分けができてます。しかも1台200万円以上(スイフトHV以外)もする!!アメリカだったらDセグサルーン買えますけど。『運転が苦手だからBセグがいいけど、安っぽいクルマは嫌!!』といういかにもバブル育ちなユーザー層が育んだ『価格』&『設計』なのでは!?一説によると一番安い(170万円)のスイフトHVが単純に燃費もトップになるのでは!?と言われています。だって圧倒的に軽いし。けど『安いから』売れない!!まじか・・・。

  バッテリーとモーターを余計に搭載しているはずなのに、スイフトHVは940kg。軽のハイトワゴンと同じなんて、これはさすがに軽すぎるだろ!!なんですけども、最近の欧州車もまた非常に軽いんですよ。新型C3の欧州仕様は1010kg、C4カクタス1070kg、アルピーヌA110が1103kg、トゥインゴ960kg、アウディA1は1120kg、オペル・カール939kg、VWup!900kg、セアト・イビザ1091kgなどなど。スイフトも欧州向けのクルマですからこの流れに他の日本勢より早く乗っただけ!! そのど真ん中にいるシトロエンC3ですけどガラパゴスな発展を遂げている日本の『クレイジー』Bセグ勢を相手に燃費勝負したら結構いい勝負をするんじゃ無いでしょうか? ちなみに某雑誌の圏央道一周対決では、ガソリンと軽油の価格差を含んだ総合燃費対決で、プジョー308ブルーHDiがプリウスを打ち破るという快挙を成し遂げてました!!

  さらに母親にオススメしたいポイントとしては、内装のデザインの良さ!!個性も際立ってますし、部分的ですが高級に見える素材を目立つところに使っていて、日本のバブル年代のユーザーの嗜好も十分に研究しているみたいです。そして純正ナビは日本語対応になりました!!あとはDSCのオン・オフなどの煩わしい機能もなし!!これを切り替える画面が英語というモデルは今でも多いですし、また変に日本語になっていてもカッコ悪かったり・・・デカデカと『解除する』『解除しない』とか書いてあるとなんかダサい。そんな機能はいらねー。そしてもちろん日本じゃ当たり前の『前方監視カメラ』が付いていて60km/hまで歩行者を検知して自動ブレーキは立派です。・・・あれあれホンダの新型シビックは自動ブレーキは何km/hまで作動だっけ!?まさかフランス車の半分ってことは無いよね〜!?

  そして何よりこのクルマの売りはエクステリアデザイン。シトロエンが自信を持って打ちだした独特の世界感。欲を言えばC4カクタスの方が『孤高』のメルヘンな雰囲気を醸していて『デザインに金払いたい』気分にはさせてくれましたけども、新型C3もやはり素晴らしいです。シトロエンの最大市場は中国になっていて、最新のシトロエンデザインは、フランスの感性らしく『オリエントな表情』を写し取ったものになってます。具体的にいうと、アメリカの漫画に出てくる中国人(アジア人)の目の細い顔です。これを差別的に受け取る人もいるかもしれないですが、レクサスやアキュラがアメリカ的な『顔』を模索するのと同じじゃないですか?ブランドには悪意は無いと思います。

  ちょっとケチがつくとしたら、新型C3の日本導入が遅れた結果、似たようなデザインのクルマが先にデビューしてしまったことです。どちらも『ライオンキング』みたいな感じでなんか似てる。そうですトヨタC-HRです。トヨタはエクステリアデザインへのこだわりを盛んにアピールしてますが、フロントのデザインは、ヴェゼルとシトロエンC3から、リアのデザインはシビックハッチバックとジュークからアイディアを集めてきた感じです。ターボにCVT組み合わせるなど、既成ユニットを使って即席感があるC-HRですが、結構慌ただしく作ったんじゃないの!?


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2017年5月29日月曜日

BMW320dグランツーリズモ 『日本市場への切り札がついにスタンバイ!!』

  BMWのディーゼルにはちょっとトラウマがありまして・・・。2012年にマツダとシンクロして『320d』を発売したBMWは、当時は未曾有の円高で苦しんで瀕死の状態だったマツダが、その後順調にディーゼルで日本市場を切り開く上で、『最高のアシスト』を決めてくれたと思います。ドイツでは日産、三菱と並んで『スポーツブランド』としてリスペクトされているマツダの危機を救おう!!これはもう『義挙』としか考えられないです。『広島を助けよう!!』だと意味がちょっとややこしくなりますが、ドイツの国民性は『困っているところを助ける』のが好きそうですしー。

  マツダのディーゼル(SH-VPTS / SH-VPTR)搭載車が、すぐに市民権を得たのは初代CX5の『企画』の良さもあったですけども、あの!!あの!!BMWのディーゼル(N47)よりも圧倒的に静かでよく回る!!という事実が『マツダがやりやがった!!』と震災で打ちひしがれる日本に明るいニュースをもたらしました(やっぱりドイツは優しい!?)。数字にすると微々たる差にしか感じないですけども、マツダ(4500rpm)が、BMW(4400rpm)もメルセデス(4300rpm)も完全に喰ってるぞ!?

  この3メーカーの10年前のディーゼルはいずれも3500rpmがピークでしたが、その後にガソリン並みの好フィールを目指しての『日独対決』が繰り広げられました。リーマンショックのダメージのせいか、マツダ以外の日本勢は欧州市場を軽視?して参戦せず・・・製造こそ続けるものの、日産や三菱は商用車向けでフィールは不要!?。ホンダやスバルは欧州向け乗用車にユーロ6に対応したディーゼルを使っていますが、4000rpm以下にとどまっていて日本で勝ち目なしとの判断!?なのか導入に至っていません。コモンレールのサプライヤーの二大勢力であるボッシュとデンソーがやたらとボッタくっているので、日本勢は『牽制』の意味で傍観しているという説も・・・。

  フォード陣営から離れ単独となったマツダが、ドイツのプレミアムカーを100万台も売ってしまう2つのビッグネームを相手に『勝利した!!』。マツダ開発者の両肩には、企業城下町の広島と防府、さらに自動車用鋼材を作る呉、福山。樹脂素材を作る周南、岩国のコンビナートの雇用と地方経済の運命がかかっていた!!そしてマツダが21世紀に存続するにふさわしい企業だと示した!!・・・ちょっと美談過ぎる気もしますが、自動車メーカーのカタルシス!!いいじゃないですか。そして忘れてはいけないのは、素晴らしいヒール役になったBMW(とメルセデス)!!マツダの4500rpmに対して、4400rpmですよ!!この絶妙な『手加減!?』は(本当だったら)感動的です。

  あれから早くも5年。今年になってBMW、マツダ共に新たな動きが出てきています。2015年頃からN47からB47へと置き換わったBMWですが、いよいよマツダ的な静音設計を施してきました。『BMWは(マツダを助けるために)意図的うるさいエンジンを作って痛んだなー』 2012年当時はアイドリングストップからエンジンがかかる時の音が、まさに『カルチャーショック』でしたね。BMWの遠大な『義挙』など全く想像もしていなかったので、ブログで思わず書いてしまいましたよ!!『日本を走るレベルにない・・・』と・・・はい、反省してます。投稿は消さないですけど。

  マツダも今年になって新しい中長期的ビジョンを公開していて、これはすごいことになるのでは?という次世代ユニットが『マイルドHV&ロータリー』。トルクを太くしてロータリーの弱点を補うという発想は、2012年のRX8販売終了のタイミングで完成していても良さそうですが・・・。マイルドハイブリッドの先達であるホンダ・インサイトは1997年に発売されているので、その時点から開発していてばおそらく間に合ったはず。しかし当時は完全にフォード傘下で、フォード、ボルボ、マーキュリーで使う中型モデルのシャシーやエンジンを作らされていました。

  マツダの生産規模だと、2019年から全ての車種にこのユニットが搭載されて、『ロータリー&モーターのマツダ』へと素早い変わり身を見せて再び『オリジナリティ』を取り戻しそうな感じです。マツダの復活を見届けて、BMWもメルセデスもいよいよフルラインナップで、アップデートされたディーゼルを投入して『総合ディーゼル・ブランド』になるのか!?やっぱりドイツメーカーにとってディーゼルは特別なものです。ルドルフ=ディーゼルはドイツ人ですしねー。『マツダのディーゼルが世界一!!』と5年ほど華を持たせてもらいましたが、もうそろそろ『ディーゼルはドイツ!!』に戻る頃かな!?

  ということで、ドイツ車を買うならディーゼル!!(単純だなー) 新型5シリーズの売れ筋も『523d』に収束するでしょうし、Eクラスも『E220d』が一番手を出しやすい価格に置かれてますし、『C220d』よりも断然に静粛性が高まっていて、Cクラスに乗ると『やっぱりディーゼルはマツダだなー』と思うのですが、Eクラスを試すと『メルセデスはマツダを超えた!?』とすら感じます。現行アテンザもそうですけども、ディーゼルを載せるとなると、アイドリングや動き出しの振動だったり音が気になるのは当たり前で、エンジンそのものの改良だけでなく、ホイールベースの延長である程度は対処しているですね。車格が大きくなればなるほど、ディーゼルのトルク先行の特性が生きるし、NVHへの対応もしやすくなるところにマツダ、BMW、メルセデスは活路を求めた!?もしそうならば、ディーゼルにするならデカいボデーにしておけ!!です。

  4600mm台の3シリーズ(セダン/ワゴン)や、4700mm台前半のCクラスでは、4865mmに達したアテンザを超えるのはなかなか難しい!!それだったら、4800mm台の3シリーズを作ってしまえばいいじゃん!!というかもう『グランツーリズモ(GT)』があるよ!!本国ドイツでは3シリーズGTにもディーゼル設定がありますが、なぜか日本には導入されてきませんでした。日本でならば十分にファミリーカーとして使えるゆったりサイズ。F30系の各モデルでは420iグランクーペが一番のお気に入りなんですが、走りはいいけどヘッドクリアランスが非常に厳しくて、シートを上下させようと思わないです(リアシートの足元は不思議とスペースがあるんですよね)。

  同じF30系でもGTは、なんか広々しています。低床化でスペースを作るホンダに負けないくらいにリアシートの着座位置も低いので、頭上スペースは広々していて、これならサンルーフでもつけておきたいかも(4erのサンルーフはナンセンス!?)。3シリーズのクロスオーバーとか思われてますけども、スペースにこだわっていないSUVよりもよっぽど広々してます(ハリアー、NX、CX5など)。このGTのボデーに進化したBMWディーゼル、型式はB47ですが、すでにインジェクターなどの基幹部品が変更されていて、噴射圧が25%向上していたり、トリプルターボ仕様が完成していたりなど、実際にマツダがコスト面でやりきれない領域に手をつけています。

  まだ発表されたばかりでディーラーからのDMにも掲載されていませんし、試乗車もまだ入っていないので、何も断定的なことは言えませんが、320iGT(レザー・Mスポ)で550万円くらいの見積もりだったので、同じか10~20万円アップくらいで収まるならば、『523d』をレザー・Mスポで700万円前後(楽観的見通し)を払う必要がない人も結構いるんじゃないかと思いますね。もう5シリーズは高いからアルピナで買った方がいいかも。『シビック』『ジュリア』という二隻の黒船がやってくる直前にBMWが放った対抗モデル・・・ファミリーはもちろん、結婚する気がある男も一度試してみる価値はありそうです。


  

『BMWのディーゼルは猛プッシュも虚しく『妥当に』終了・・・』

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2017年5月23日火曜日

マクラーレン720S 「このクルマがきっと20年後を定義する!!」

  今から100年以上前に、メルセデス、アルファロメオ、プジョー、マセラティ、フェラーリといった自動車キャリアが、レーシング活動をベースにしたブランディングによって成功し、今日のように世界的に知られる存在になりました。100年以上前に生まれた伝統のブランドもいいですけども、志さえあれば、ほんの20年そこそこの歴史しか刻んでいなくてレクサスよりも後に生まれたとしても、すばらしいブランドが出てきてもいいですよねー。280年の歴史を誇るスイスの時計ブランド・ブランパンもあれば、まだできて37年のウブロや、25年のフランクミュラー、17年のリシャール・ミルといった高級時計のブランドもあります。

  自動車におけるウブロ、リシャールミル的な存在なのが、マクラーレンですね。インスタグラム時代には「ブランドの伝統」なんてどーでもいい!!思いっきり画面からあふれんばかりのオーラを出せる「ブツ」こそが高級品なんだ!! わずか10~20年そこいらでこれだけ有名になるわけですから、世界中のお金持ちを顧客にできるだけの「哲学」があるんでしょうね。ワンパターンなマーケティング活動だけで通用する世界でも無いと思うんですけどねー。



  3000万円超のスーパースポーツですけど、お股に手を入れてシートを前後させるんですね。軽自動車と同じようなレバーがついているのかな。テレスコピックも安っぽく動きます。ハンドリングもなんだか軽そう。インテリアっていろいろ他のラグジュアリースポーツと被りやすいものですけども、なかなか「個性的」でこれならば一発でマクラーレンってわかりますね。『走りたいユーザー』にとってドライビングに打ち込めそうな非常にバランスの良い調度品インパネです。シンプルですけども、単純過ぎてすぐに飽きてしまうでも無い3000万円オーバーと言われても納得できますね。

  他のブランドが高級車なら当たり前と考える要素をざっくりとカットしていて、これはラグジュアリークーペの類いでは無いですね。日産GT-Rのようなチャラついた価値観はマクラーレンには一切ありません!!GT-Rは日本のVカーファンが好きそうな雰囲気を残しつつ(日本的要素!?)、要はマークⅡ、チェイサー、クレスタ、ヴェロッサ、スカイライン、ローレル、セドリック、グロリアといったスポーツ系セダンの全ての『骨』を律儀に拾ってきたような内装です。タッチパネルのナビ画面が世界の主流なのに、タクシー無線機を積んでいても似合いそうな無骨な内装。これをチャラついたと表現するのは適当では無いかもしれないですが、『日本の高級車=機能がたくさんついている』。ナビシートからも目につくところにブースターのインジケーターとかさ・・・。

  マクラーレンのストイックさに比べれば、GT-Rなんてデートカーじゃん。というか予想外にマクラーレンはデート要素を排除している。そのこだわり=哲学が3000万円として認知され、GT-Rは1000万円そこそこのクルマという評価なんですね。この基準でいくと、速くもないし、チャラついただけのメルセデスやBMWの上位カテゴリーのクルマなんて1000万円の価値も・・・無い無い。Lセグサルーンとしてアルファード的な快適さを売りにするSクラスや7シリーズの新車なら1000万円くらいの価値はあるのかもしれませんが、これも中古車市場にかかれば300万円ですからねー。


  西川淳さんもマクラーレンの別のモデルのレビューで書いてましたが、ランボルギーニがSUVづくりを始める『ブレブレ』時代に、徹底してロードカー『だけ』で勝負しているこのブランドの覚悟は清々しいです。金持ち向けのクルマなんて興味ねーし!!と目を背けたくもなりますけども、こういうメーカーの作るクルマを直視できないままに、日産、ホンダ、マツダ、スバル、BMW、プジョー、アルファロメオのどこを評価すればいいのか!?って話です。

  1970年代にスターダムに駆け上がったフェラーリやポルシェ。それをバブルの日本メーカーが1980年代からこぞって追いかけました。バブルの狂騒による黒歴史と断じる人もいるかもしれないですが、あの時に世界を追いかけたからこそ、今の日本メーカーの繁栄があったと思うんですよ。日本メーカーが、単純でコストがかからなくて、故障しなくて燃費の良いクルマばかりを作っていたら、今頃は中国やインド製のクルマが日本にあふれていたはず。世界のレーシングカーのモジュラーエンジンにマツダの4気筒や日産の6気筒をベースとしたユニットが使われて、あらゆるレベルで高品質な日本のサプライヤーがアルミホイールもトルクコンバーターもLSDもスーパーチャージャーも・・・世界に供給しています。

  1990年代にフェラーリやポルシェを完全に飲み込んで行き場を失った日本の自動車産業が、「これはなかなかすごいんじゃ無いの?」と注目したくなるクルマづくりをやっている唯一のメーカーがマクラーレンなんじゃ!? カーメディアには連日のようにVWがすごい!!メルセデスがすごい!!BMWがすごい!!けどPSAは!?微妙、FSAも微妙。ジャガー=ランドローバーも微妙。・・・といった感じで『ドイツカー学会』の権力が強すぎるのかな。けど5年以上前からVWもメルセデスもBMWも『微妙』でしたよ。輸入車は日本メーカーのお手本!?本気で言ってるのか!?(それ日本メーカーが作ったシャシーとエンジンの車だし)

  それが『走り』という意味で唯一当てはまる可能性があるのが、このマクラーレンじゃないの? ホンダはすでにNSXで対抗しているけど、日産もGT-RをHVにして「ロードカーの極地を再定義」するんだってさ。マツダもEVスポーツ。スバルはFA20DETTを500psにする!? BMWは600ps超えのM5。アルファロメオはもっと過激な上級スポーツが出るのかな? プジョーは・・・。2030年くらいまでにはマクラーレンはこれら『ロードカー7ブランド』によって飲み込まれるんじゃないかな?と予想します。マクラーレンを直視して、ロードカーの理想を人々が語るならば、この720Sに匹敵するような『究極のロードカー』が中古で300万円で買える時代は割と近いんじゃないでしょうか!?(はぁ?なに言ってんの!!と思わないで想像してみてくださいよ!!)

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↓840万円でマセラティのスポーツカーに乗れるよ!!

  

  

2017年5月18日木曜日

スバルXV 「『攻め』の姿勢に変化なし!!」

  「クオーツ・パール・ブルー」と「サンシャイン・オレンジ」・・・綺麗な色ですね。それに引き換えデザインに力を入れていると言われるマツダやスズキは、購入シュミレーターの初期に出てくる「ボデーカラー選択」のところで、ドンピシャのカラーが無くてちょっとテンションが下がることが多いですね。(私基準で恐縮ですが)カラー選択のところでアガるような仕組みにしないと、なかなか衝動買いは引き起こせないんじゃないかと・・・。

  これまでのスバルといえばカラーバリエーションが乏しいイメージでしたが、最近は何かとカラフルになってますね。軽自動車を作らなくなって、中型車オンリーの体制で5年ほど経過したせいでしょうか。ダイハツのOEM車があるとはいえ、1台くらいは小型車感覚で選べるクルマがあってもいいですよね。2012年の86/BRZの発売は、軽自動車廃止によって生まれた余剰ラインを有効活用する戦略だったようですが、このFRスポーツカーの生産が始まった頃から、スバルの北米需要が2桁の伸びを示し始め、あのVWを北米市場で追い越して、圧倒的なシェアを誇るビッグ7に続く、中堅ブランドの中ではトップの8位が定位置になりました。スバルにとっては群馬のラインを86に、インディアナのラインをカムリのOEMに割いているのが惜しいくらいの伸びで生産が完全に追いつかなくなったようです。

  それでも安定経営のためには、小型車を好むユーザーが重要視するカラー・ヴァリエーションを充実させたモデルや、3列シート車の導入など、ある程度は「総合自動車メーカー」的な視点を取り入れた戦略を立てていますが、その中でインプレッサに続いてフルモデルチェンジした「XV」は・・・もうお判りですよね。このクルマの2代目(先代)がデビューした時は、「え?これがスバル?」というくらいにデザイン面で攻めの姿勢がはっきりと出ていました。なんだあのホイールは!?一度見たら忘れないインパクトに痺れましたが、当時はマツダやメルセデスの新車攻勢の真っ最中で「スバルがオシャレになった!!」という素早い反応は、高齢化が著しいせいかカーメディアからは、そんな声はあまり伝わって来なかったです。

  インプレッサのハッチバックやセダン(G4)と比べると、クロスオーバー化料金として30万円前後は割高になりますし、2Lモデルのみの設定でスタート価格がやや高めだったこともあり、コスパに敏感になった(経済性を重視する)デフレ時代の若者にはあまり支持されるということもなかったのです。そもそも中古車の存在を考えると、同一モデルを安易に値上げすればどんどん中古車が魅力的に見えてきますよ。現行のインプレッサやアクセラの苦戦の原因はこれでしょうね。

  ライバルのマツダ・アクセラも先代から割高になったこともあって、「日本車は高くなったなー」という雰囲気だけが蔓延してその結果『共倒れ』になりました。XVが設定されていたことと、アイサイトをいち早く導入したことで、その分だけアクセラよりもインプレッサの方が売れたようですが・・・。セダンもハッチバックも同一料金で売ることができるならば、いっそのことSUVも同一にしたらいいんじゃないの? そうしたら今度は誰もハッチバックを買わなくなるかもしれないけど、そこからがスバルの腕の見せ所じゃないかと(色々アイディア出せるでしょ)・・・そしたらスバルはやはり予想通り仕掛けてきました!!

  先代モデルからの主な改善点としては、1.6Lモデルを投入してスタート価格を先代よりも安くしたこと、カラーヴァリエーションをさらに充実させたこと、さらにアイサイトを全グレード標準装備にして、ユーザーの足元を見るような価格設定をしていないことが挙げられます。新型プラットフォーム(SGP)が導入されて、これまでのスバル車が持っていた弱点もかなり改善されていることが予想されます。インプレッサではエンジンの振動を抑え込むだけの「マス」や「剛性」がシャシーに不足しているのが顕著で、NVHのレベルが笑っちゃうくらいに低かった。まるでBMWくらいの低次元さでしたけど、スバルの発表によるとVWゴルフの水準まで上げるとのこと。XVのキャラを考えるとこれは良い方向へのシフトだと思います。


  河口さんは乗り心地をブランド最強!!とまでベタ褒めしてますが、レガシィもなかなかのものなので、それを超えているかどうかは不明です。ただし一度くらいは試して見る価値はありそうです。世界で最も勢いがあるスバルのラインナップの中でも、相当に非スバルユーザーをターゲットにした勝負車として開発されているのは、カラーヴァリエーションや新型のグレード&価格設定を見ても明らかですし、MQBでもTNGAでもなく、世界の頂点はSGP(スバルグローバルプラットフォーム)だということを世界に示すのに最も適した一台であるのは明らかです(北米でも中国でも売れてる)。

  先代までは一部の地域の人には必須だという理由でインプレッサのAWDモデルにだけMTが設定されていましたが、なんだかすごいと評判の『Xモード』が付いたから、MT&AWDという雪国向けグレードを作り続ける必要もなくなったのかな? 英国向けにはMT仕様もあるようですが、電制LEDやアイサイトが張り巡らされ、NVHも圧倒的によくなったシャシーをMTでシャクらせて走るのはちょっと残念な気がするので、「MT入れろ!!」とか「ターボ化しろ!!」というのは野暮ですね。いよいよスバルのSUVモデルも積極的に買いのタームに突入か!?


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ニューモデル速報 No.551 新型XVのすべて (モーターファン別冊)   

  

  

  


2017年5月12日金曜日

ホンダ・シビックtypeR 「日本のポルシェが凱旋」

  シビックに関する掲示板を覗くと、「やっぱりEG6、EK9の頃だよなー」という書き込みが今でも結構目に付きます。某有名漫画に登場するシビックがこの2台というのもあるんでしょうけど、「Vテックで8000rpmオーバーのエンジン」「4輪ダブルウィッシュボーン」で完全武装した「輩なハッチバック」。ボデーサイズは5ナンバー。デミオやフィットのクラスにこれだけの装備を盛り込もうというホンダの「狂気」がよく現れています。

  一応1972年に初代がデビューとなってますが、最初から4輪独立懸架(4輪ストラット)という意欲的な設計は、軽自動車から飛び出して普通車に撃って出た最初の意欲作ホンダ1300を踏襲しています。プロトタイプという意味で1300をポルシェ356とするならば、その後のシビックシリーズはポルシェ911シリーズといっても何の問題もないと思います。911は常に世界の最先端の性能を追求しましたが、シビックも初代から「CVCC」というホンダの輝かしい伝説を打ち立てたエンジンとともに世界にその名を轟かせました。

  3代目になってリアサスが車軸式になりますが、このモデルが「ワンダーシビック」と呼ばれ、日本COTYを受賞しています。・・・え?CVCCの時は受賞しなかったのか?(まだCOTY始まってねーよ!!)もうこの頃からカーメディアって腐ってたみたいですね。ホンダ1300の登場とともにどこからともなく「ホンダバッシング」が巻き起こります。これに関して宗一郎氏も藤沢氏も自著で「闇の勢力」の存在をほのめかしています。ポルシェもアメリカの上院議員に名指しで批判され倒産寸前にまで追い込まれた過去がありましたっけ。

  シビックがスーパーカーや高級セダンのような4輪ダブルウィッシュボーンで存在したのが、4代目EF、5代目EG、6代目EKの3世代でした。アシもエンジンの回転数もフェラーリとほぼ同じ!!という「当てつけ」のような設計はもう笑うしかないです。4代目EFを発売していた途中の1990年には「フェラーリは博物館行き」というセンセーショナルな『宣戦布告』とともに初代NSXが誕生します。この時に日本メーカーによる280ps自主規制がなかったら、ホンダはV8自然吸気で名実ともにイタリアのスーパーカーを徹底的に粉砕したと思います。結局280psに収まるV6を選択します。

  ホンダとしては、フェラーリを完全に「博物館へ送る」のは二代目NSXの時まで待てばいいと判断したのでしょうが、しかし予定とはうまく行かないもので、新たにVテックのV10を開発してさらなる「本格化」を目指した二代目は、発売前に起こったリーマンショックの波に飲み込まれてあっけなく開発が中止され、NSX専用としてアルミ加工用の発電所まで備えた栃木県の工場は売却されました。国産のV10搭載ミッドシップという夢はレクサスによってその後に実現されましたけども、『V10のVテック』はどうやら「幻」で終わってしまうのかなー。

  その後7代目〜9代目までのシビックは「typeRは別枠で!!」という世代になります。日本でのホンダのテーマは21世紀のシビックの再定義というより、新たなる創造として「インサイト」「フィット」の2モデルを新世紀の象徴とすることにプライオリティを置いていたようです。さらに北米と欧州の現地投下した開発ソースを配分したことで、状況は複雑化していて、6代目(EK)から英国ローバーとの共同開発モデルになったシビックは欧州メインで開発が進みます。ローバーにホンダシャシーが使われているということは・・・今、日本で走っているあのブランドのFF車は「ホンダ風味の駆け抜ける喜び」なんですね。(余計なこと言ってすみません)

  欧州では7代目(EU)は馬鹿ウケで、特にtypeRはリミッターレスで日本に輸入されていて、260km/hオーバーで「公道最速」とか書かれてたなー。イギリスでは販売台数の40%近くがtyoeRだったらしいです。その一方で日本では聞いたこともない「シビックHV」なるモデルがすでに10年以上前からあったみたいです。当時はまだまだ大ヒットした3代目プリウスなど出ておらず、日本市場におけるCセグの需要には否定的と見ていたんですね。当時のホンダの経営陣には失礼ですけど、シビックHVを日本で勝負しなかったのは判断ミスだったと思います(プリウスのその後を見ての結果論に過ぎないですけども)。

  初代インサイトの大失敗を認めたくない!!そしてアキュラ日本導入が既定路線(のちに撤回)・・・という柔軟性の欠如した戦略は、ホンダの中長期目標であった600万台達成を大きく下回る結果になりましたが、その消極的な姿勢のおかげ(資本投下を抑える)で、リーマンショックでも日本メーカーで唯一赤字にならなかったですけどね。ホンダのビジネスって「生もの」ですね。タイミングを逸すると、二度と成立しないのかも。初代シビック以降ポルシェ911のような「高性能路線」のまま突き進んだら・・・それこそ本物の「レジェンド」になったと思うんですけども、シビックにはそういうのはあまり合って無い。「刹那」のうちに頂点に達するVテックのように、急騰するのがホンダ、そしてシビック。いよいよ「カタログモデル」として復活するtypeRが日本の公道をジャックして86を追い詰める可能性も高いと思います。

   プロのライターってつまんないヤツが最近多いですよね。「現在の安全基準に適合させると、もう『狂気』を感じさせるモデルは作れなくなった」しばしば思考停止したオッサンライターが「訳知り顔」で書いてそうな一文です。情熱すらないならカーメディアなんてもうやめてしまえよ!! 「シビック」の日本復帰!!に対して「絶対売れないですよ!!」とテンション下げる奴がいるんですよ!!徹底的に冷めていてホンダを馬鹿にする意図ではないのかもしれませんが、K沢さん!!どーなんですか!! このオッサンには歴代シビックが示してきた、ホンダの情熱とか全く頭をよぎったりしないんでしょうね。こんな輩が威張っている(つまんねーこと言ってる)からクルマの人気がどんどん無くなっているんじゃ!? 

  ポルシェの研究家で知られる故ポール=フェレール氏は『911』や『ボクスター』に関する内部事情をまとめた本を何冊も出していますが、この元ルマン・チャンピオンのベルギー人が日本車について書いたものが『ホンダ・シビック 英雄の登場』です。1992年の作品なので、まだ5代目EG系が発売されたばかりで、シビックの進化のピークを迎える前なんですけども、4代目EF系から始まる『狂気』の設計が世界的なライターによって『ポルシェに匹敵する存在』と認められた『証左』です。

  10代目シビックは2015年から北米で販売されていますが、欧州シビックのフルモデルチェンジを機に、北米モデルのHVとターボを狭山で生産し、イギリスのtypeRを輸入で供給するようです。北米モデルのリアサスは10代目からアコードと同じマルチリンクになっています(フロントはストラット)。ちなみに7〜9代目の北米モデルは前ストラット/後DWB、欧州モデルは前ストラット/後・車軸式にです(新型tyoeRも同じになるようです)。同じモデル名なのに違う設計・・・これは『新しい』ですね。typeRとスープラが激突!?シルビアも参戦!?2017年の後半はスポーツカーが盛り上がりそうですね。

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2017年4月30日日曜日

マツダCX8 「MPVの復活が決定!!」

  「やっぱりマツダは巨艦が似合うブランドだよ。」かれこれ4年以上前になりますが、現行アテンザの実車をマツダのディーラーで間近に見た時にふと思いました。世の中が「大きいクルマはもう不要!!」みたいな空気になっていて、まだ日本に上陸して5、6年しか経ってないのに、V8搭載のレクサスGSや初代フーガ450が100万円代で叩き売りされてましたね・・・。

  ダウンサイジングターボが正義。最先端は1.4Lターボだ!!・・・とカーメディアはそれ一色でしたけども、小排気量ターボがそんなにいいか?もちろん乗りに行きましたよ。は?なにこれ?全然ダメじゃん。エンジン音だけうるさくて全然前に進まないし、40km/h程度で車体はガタガタ。フロントからエンジンに揺すられて、リアゲートもガサガサするから、走ってて「安っぽい乗り味だな」と思いましたよ。こんなクルマなら買う必要ないわ、レンタカーと変わらないし。・・・そんな「失望感」をブログに書いたら、もう袋叩きにされましたよ。→よかったら見てください(ガチギレのコメント集)

  クルマには色々な意見があっていいと思うんですけども、まだ実家に住んでいて若い頃に乗っていたトヨタ製のスモールカー(カローラランクス・Zエアロ)は、良くも悪くも自分なりの「クルマの基準」になりました。「価値あるエンジン」「キャビンの居住性」「高速巡航時の騒音」「リアの限界性能」といった項目で極端なパラメータを持っていたクルマだったので、その後のクルマ選びには非常に参考になりました。一つもムカつくことを言って置くと、ドイツ車の4気筒エンジンは全てこの200万円しないトヨタ車のユニット(2ZZ-GE)に完敗してます。4気筒で高評価なのは「ホンダK20」「アルファロメオ1750TB」「マツダLF-VE」だけですね。

  ただし4気筒でハイチューンのエンジンだと、やはりトルクが不足気味なので、ボデーを大きくできないのが痛いですね。新しい多くの4気筒エンジンはロングストローク化やEGR強化、ミッションとの協調を盛り込んでますし、どうしてもストップ&ゴーが多くなる日本向けはHVがベストチョイスなんですけども、高速道路利用が多い人にはデメリットも多い。実際にティーポが行なった「圏央道一周・経済性対決。(燃費に油種の料金も反映させる)では、「プリウス」を「プジョー308ブルーHDi」が上回るという結果が出ています。イタリア&フランス車メインのティーポというのはややフェアじゃない・・・(ドライバーのさじ加減もあるだろうし)。

  さてグローバルの業績は伸びているものの、果たして中長期的に万全な体制なのか?という点で疑問が残る「迷える子羊」なマツダです。LF-VEを含むMZRエンジンは、英国のスポーツカーメーカーがこぞって使う「世界標準」の名機になりました。ケータハム、ゼノス、ラディカル、ジャガーなどなど。トヨタ(ヤマハ製)の2ZZ-GEも名門ロータスのエンジンを務めてきました。余談ですが酒席などで、日本製エンジンの実力を知らないアホ(年配のおっさん)のクルマうんちくほどウザいものはないですね(忍耐力が鍛えられます!!その分匿名ブログで暴れます)。

  「そっち」のエンジンで「世界標準」をとったマツダですから、直面する新時代のエンジンに求められる課題に戸惑うこともあるでしょう。「将来性がないスポーティなエンジンを作っていた時代の判断ミスだ!!」とか言われてもフォードに命令された通りに、ホンダ、アルファロメオ、ヤマハ、日産などに負けない4気筒を作っただけですから、安易に批判するのはちょっとかわいそうです。

  一般メディアなどでも独自にHVが開発できないマツダのヴィジョンの無さに冷ややかな論調が見られたりしますが、ティーポが示したようにHVが全てではない!!渋滞が嫌いなので休日の昼間には辺境で走るか、クルマに乗らない!!という根っからのドライブ好きにはハイブリッドなんてほとんど魅力ないです。ドライブという「エクスペリエンス」をどれだけ魅力的にできるか!!クルマへの投資価値って突き詰めればそこにある!!単なる「移動手段」ならば中古車でもカーシェアでもレンタカーでもいいわけで・・・。

  例えばスペック表を見て、「最高出力240kw/5500~6500rpm」とか書いてある最近のクルマ・・・。詐欺とは言わないですけど、ユーザーを馬鹿にしてるよなー。弱点をハッキリと自覚していてスペック表でごまかしてます。いいエンジンを作ろうと努力はしない。口先だけでごまかしたブランディング。こんなクソなクルマ商売さっさとやめちまえよ。どこが悪い!!とはあえて書きませんけど・・・日本市場をなめるな!!怒りが収まりません。

  その点マツダ、スバル、ホンダは真面目だなと思います。わざわざユーザーのことを考えて、「P5-VPRS」「EJ20DIT」「L15B」「K20C」などなど少量生産で用意して・・・めんどくせーユーザーをきちんと相手しています。こういうメーカーがやる気になった時に、「豊かなカーライフ」を心から楽しめるクルマが生まれるんじゃないの?

  マツダに新しい動きが出ました!!年内に「日本」で発売する新型モデルは「CX8」で4900mm✖︎1840mmのフラッグシップサイズの3列SUVになるそうです。昨年初頭に販売が終焉したMPVの後継モデルみたいですね。MPVはマツダの役員クラスも愛用してるし、広島県の公用車にもなっている「格式」という意味合いがある車でしたが、やはり後継モデルが必要ってことですね。

  それにしてもマツダの歴代の大型車って全部色気があるよなー。歴代ルーチェ(マツダ版のマジェスタ)、歴代コスモ(マツダ版のソアラ)、センティア、ユーノス800(ミレーニア)もそうだけど、やっぱりMPV(MAZDA8)ですね。特に3代目となるLY系がセクシーです。

  MPVの初代はゴールデンイヤーの前年の1988年に登場。商用車ベースでないミニバンとしては日本初!?翌年にトヨタ・エスティマが登場。この2台は欧州に進出して独自の進化を遂げたので、どこか日本的なミニバンとは距離があるような独特のスタイルをしています。海外市場(主に中国ですね)を重視するあまりMAZDA8はどんどん大きくなりましたが、全長4660mmだった初代が、4860mmになった3代目へと拡大するに従って、非常にまとまりのあるデザインになってますねー。


  トヨタのミニバンはどれも顔は目一杯デコりますけど、側面デザインはやや放棄気味。現行アルファードなどは前面と側面は別々の人がデザインしたんじゃないか?ってくらいに違和感があります。なんだか絶壁感が半端ねー。「格式」あるクルマとハイエースのような「商用車」の中間くらいでユーザーを増やそうという優秀なトヨタらしいマーケティングなんでしょうけど。

  現在320万円〜売られているアルファード/ヴェルファイアは、レクサスを除くファミリーカー市場では最高級と考えられていますが、マツダCX8は「300万円台前半〜」とアナウンスされており、このままいくと、アル/ヴェル、エルグランド(320万円〜)、オデッセイ(280万円〜)、プジョー5008(320万円〜)と肩を並べる高額モデルになるんですねー。デザイン&車格で日本市場の頂点に立つファミリー3列車といえば・・・シトロエン・グランドC4ピカソ(365万円〜)ですが、そこに負けないだけのマツダ・デザインが用意されているのかな?東京モーターショーが一気に楽しみになったかも。

↓マツダMPVをフランスメーカーが進化させた感じかも。



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↓5年落ちで150万円のMPV中古車です。

2017年4月27日木曜日

アウディQ2 「299万円の衝撃!!」

  1年以上前から欧州では販売が始まっていたアウディQ2がいよいよ日本でも販売開始になりました。全ブランドが注目する価格は「299万円〜」と限りなく想定通りに着地したのですが・・・「マツダCX3Lパケ・280万円」「トヨタC-HR・G・278万円」「ホンダヴェゼルHV・Z・267万」という現実を考えると、まさかのアウディVS日本の大衆ブランドの間で激しい「ドッグファイト」が予想されます。CX3とC-CRは毎日のように見かけますので、この価格でこのパッケージなら納得するユーザーがかなりいるわけで、そのど真ん中で「アウディの真価」を問う!?そんな注目の戦いかなーと思います。

  日本ではちょっと元気がないアウディ。2000年代前半は凄まじい勢いがありましたが、中国で「反日」を掲げたブランドとして報道された辺りからは、どうもダメですね・・・。メルセデスやBMWは日本でも使いやすいクルマを作ってくるのですが、アウディは、クワトロがスキーのジャンプ台を登ってしまうなど、路面に大きな問題がない日本では少々オーバースペックですし、AWDになると価格が跳ね上がるドイツ車らしい価格設定なのも固定ファンがなかなか集まらない原因ですかね。

  アウディの良いところといえば、デザインや色使いが洗練されているところで、デザイナーズハウスの横に停めておくのには、かなり理想的な選択かも。日本人の感性にとてもよく合っている!!ってそれもそのはずで、アウディのデザインコンセプトを仕上げたのは日本人のデザイナーですから。才能溢れる日本人デザイナーが海外ブランドでのびのびとデザインするととてもいいものができる・・・というよりは「日本人デザイナー✖️輸入ブランド」のコラボには日本でヒットするケースが多いようです。

日本人デザイナーの傑作車です!!




  さてアウディQ2ですが、いよいよ日本に住むハイライフシーカーが、インスタグラム的な日常生活で使うのに「ちょうどいい」モデルが出て来ました。A5〜8の3BOX車もいいですけども、まともに買うと800万円くらいはしますし、車幅は日本のことを全く考えてない1850mm以上のサイズ。まあ確かにかっこいいですけども。これらの3BOX車アウディとはまた違った魅力を持っているのがQ2ですね。一見コンパクトなんですけども、いろいろな面で「余裕」を持たせたコンパクト。これがヴェゼルやCX3がヒットしている理由でもありますけど、やはりアウディとなると「余裕」な感じが際立ちますね。程よい金銭感覚で上質なクルマ選んでます!!ってなスマートな感じが出てる!?

  内装を見ると他のプレミアムブランドや、マツダのLパケに似た雰囲気です。マツダCX3Lパケとの価格差はほとんどないです。CX3はディーゼルエンジンの経済性に強みがありますが、Q2もベース車のVW譲りのモード燃費の高さを誇ります。軽油とハイオクの価格差25円(40Lで1000円)くらいはCX3の方がお得でしょうけども、街中でチョイ乗りするとエンジンに負荷がかかりやすくなり不具合が出やすくなるディーゼルをコンパクトSUVに無理やり搭載してきたマツダもユーザーに対してある程度は後ろめたさもあるでしょう。実家のお袋が使うクルマとして選ぶならQ2かな?って気がします。

 


  「アウディQ2ってクロスポロのアウディ版だろ?」・・・VWクロスポロは単一グレードながらも日本に導入されてますが、VWグループとしては旧式になる1.2L直4TSIエンジンを使っていて、サイズもベース車のポロがわずかに大きくなって(車幅1710mm)5ナンバー枠をはみ出したくらいなのに対して、アウディQ2はドイツのユーロ6に対応した1.0L直3ターボ(当然に日本の2017年規制もクリア)が使われていて、クロスポロと比べて全長が+200mmも拡大されていて、車幅も1795mm。クロスポロの1160kgのような軽快さはないですけども、1Lターボは同じくらいの車重のアクセラの1.5L自然吸気よりもパワフルなので動力性能に不満をもつ必要はなさそうです。Q2はクロスポロのアウディ版というのはちょっと無理がありそうです(別もの!!)。

  旦那がEクラスやギブリに惚れ込んでいる!!というご家庭の奥様がセカンドカーに選ぶクルマなんでしょうけども、とにかくポロな感じが出てるアウディA1とは違って、狭っくるしい印象がないので、若い男性ユーザーや若いファミリー層にも納得できる1台じゃないでしょうか? 300万円前後で「センスがいい」「余裕がある」「質感が高い」というファクターでライバル車を探すとしたら・・・これがありそうでなかなかない。でてきたのが下の2モデルなんですけど、「ちょっとは落ち着け!!」と思わず声をかけたくなるヤンチャな感じがどうもクールじゃない。「インスタグラム的」でもない。(笑)





  ラインナップが日本では揃わなkなった「MINIクロスオーバー」(ガソリン未発売)と、どうもデザインにキレが足りない「500X」(286万円)が相手ならば、誰の目にもアウディQ2の圧勝と言って良さそうです。おそらく静粛性やインテリアの質感を考えるならば、アウディとフィアット&MINIの差はさらに開きます。もちろん日本車の選択肢ならば、新型スバルXV・L(225万円〜)というモデルが発売されたばかりですがあります。マツダ、トヨタ、ホンダがアウディに匹敵する価格で死闘を繰り広げ「レッドオーシャン」になっているところに、世界屈指の乗用車ビルダーであるアウディがハイエナのように参戦してきました。賢いスバルは価格を無理にあげることなく「ブルーオーシャン」へ降り立ったようです。さてさて売れるのはQ2なのかXVなのか、はたまたどちらも大成功か!?



  

  


 

  

  

2017年4月21日金曜日

メルセデスGLCクーペ 「失禁・攻め過ぎ」

  「CX4」というスタイリッシュなSUVをマツダが中国向けに開発して現地生産を始めています。ライン稼働は中国工場のみだそうで、さすがに逆輸入モデルを日本に導入するのは気が引けたのかもしれないですし、2017年の年明け早々には「CX5」のFMCが予定されていたので、その需要を先に喰ってしまうのは得策ではないと考えたのかもしれません。結果的にロードスターRF以外に国内向けの新型モデルが無かった2016年は回復基調だった国内販売が一気に低迷しました。MT設定モデルを制限したり、グレードによって選べるオプションを限定したり、何やら小狡い感じがプンプンするマツダ。売上の低迷はちょっと「策」に溺れているからなのでは?

  それに対して怒涛の新型モデル攻勢が止まらないのがメルセデス。1年中カーメディアのどこかにはメルセデスの新型モデルのレビューを見かけます。2012年に「Aクラス」で話題になり、2013年に「CLA」と「Sクラス」、2014年には「Cクラス」、2015年には「AMG・GT」と次世代SUVとして「GLE」を発表し、2016年には「Eクラス」と「GLC」・・・そして2017年に早くも「GLCクーペ」を投入してきました。怒涛の新車攻勢そして予定通りに「輸入車ナンバー1」へ返り咲きを果たしています。

  マツダとメルセデスのグローバル販売台数はどちらも150万台程度で同じくらいなんですけども、メルセデスが属する総合自動車メーカー・ダイムラーは、VWグループ、トヨタグループについで世界3位の売り上げ高を誇ります。GM(4位)やフォード(5位)、ホンダ(6位)よりも上なんですねー。新型モデルがたくさん出てくるのも納得です。



  伝統の「Sクラス」「Eクラス」「SL」などが、ユニークなデザインで出てきたら、「あれれー」ですけど、新型のシリーズですから・・・多少は見慣れない部分もあっていいですね。これがメルセデスなの?って懐疑的な声が当然にあっていいでしょうし、「これを外しのセカンドカーにしよう!!」と画策する、新しい価値の創造に敏感なセレブの琴線に触れることもあるでしょう。そういう絶妙なところに放り込んでくるバランス感覚はさすがだなー・・・メルセデスはまだまだ伸びる!?

  「かっこいい」とか「かっこ悪い」とか・・・部外者の評価なんてどーでもいいんでしょうね。メルセデスのユーザー(潜在ユーザー)に需要があるモデルかどうかが全て!!ちょっと誤解されるかもしれないですけど、メルセデスの「余裕」です。GLCクーペのベースモデルになっているCクラスが見事に日本市場のDセグセダンでトップを獲得して、月に2000台とか売り上げてます。アテンザ、スカイライン、アコード、レガシィ、ISと傑作モデルが揃う国産Dセグを全て抑え込みさらに強敵のBMW3erにもダブルスコアで圧勝!!

  他のメーカーが「クルマ売れないよー」って必死で1台1台を磨き上げて「勝負車」を作って膨大な宣伝費を投じているのに、メルセデスのラインナップの分厚さだけが際立ってます。マツダやスバルが渾身のセダンとしてそれぞれ「アテンザ」と「レガシィB4」を仕上げているのに、メルセデスは4ドアの3BOX車だけでも「Sクラス」「Eクラス」「CLSクラス」「Cクラス」「CLAクラスと5モデルもあって、それぞれにファンを獲得しています。目先の勝負車しか見えていないマツダ、スバルに対して、セダンに関してやりたいことを全部やりました!!というくらいにモデルを重ねて「余裕」なメルセデス。

  で・・・6台目ですか。そう考えると「変わり種」が出てきてもいいですよね。最初はヘンテコだなーと思っていたGLCクーペがなんだかとても「洗練」のモデルに見えてきたかも。BMWにも似たような「X4」というモデルがあるんですけど、これはセダンには見えないです。BMWって真面目すぎるよなー。セダンはセダン、SUVはSUVで完全に仕切りを設けて「別物」として扱っています。フロントはSUVであることを雄弁に語る高いボンネット。それなのにリアは華奢な3BOXカー調なので、前と後が妙に調和しないなー・・・そんなことが気になっているのは自分だけなのか?

 

  「GLCクーペ」は面白いことに「X4」とは逆なんですね。わざと狙ってやっているのかな?フロントがボンネット低めでセダン調で、リアはクロスオーバー調のボリュームのある形状。デザインの発想はスーパースポーツと同じなんですね。初代NSXやGT-Rはリアの厚みで主張しますし、メルセデスAMG・GTというスーパースポーツモデルもリアに丸みを出したボリューム。フラッグシップのSクラスクーペも、先日公開されたEクーペや、すでに発売されているCクーペも同じデザイン手法で作っているからGLC「クーペ」なんですね・・・。モデル名でSUVを「クーペ」と言っているのは今のところメルセデスだけですけど他のブランドにも広がるのでしょうか。



  

2017年4月15日土曜日

マツダCX5「ミドルSUVを定義しろ!!」

  SUVって何ですかね?・・・個々には色々な定義があるとは思いますが、未だによくわからないです。他のジャンルと比べた時にSUVに一定の合理性が認められるとしたら以下のようなものじゃないでしょうか? 「低成長時代の貧弱な道路インフラを乗り越える走破性」「キャビン(=居住性)重視」「ファッション&モード(ハイライフを連想する)」。

  (これに同意があるかどうかは別として)まずはこれをそれぞれに満たしていることを条件に、その上で個性を重ねて成立するのが「スポーツSUV」「ラグジュアリーSUV」「コンパクトSUV」だと思うのです。揚げ足をとっているようで心苦しいですが、「トヨタC-HR」や「スズキハスラー」は前提となる3つの要素が十分に満たせていないのでは?もちろんわざと「省略」することがトヨタやスズキの戦略の「ツボ」ではあるのでしょうが、この曖昧さを、まだユーザーがよくわかっていないうちに宣伝文句に包み混んで売ってしまえ!!と言った短期決戦的な展開がちょっと引っかかるんですよ。果たしてC-HRとハスラーに2代目は存在するのか!?

  法令にさえ準拠していれば問題ない。たとえ「要素が欠落」していようとも、時流に乗ってタイムリーに売りさばく「営業力」こそが自動車産業における「勝者の方程式」。「ヒット車」を出してしまえばそれでOKなのが業界です。「堅苦しいこと言ってんじゃねー」と言われそうですけども、SUVも含めてあらゆる名車とは「クルマ」の設計とは理想の追求の果てにその価値があると思うのです。

  もちろん「コストの壁」はどこかに必ず存在しますが、それでも「守るべきもの」をユーザーに保証してこそ「本物」じゃないですかね。FMCを行なって絶えず進化させていく!!そんな「ポルシェ的」な開発姿勢と、それに費やされた年月こそが、ブランド力ってヤツでしょ。流行りモノのSUVとはいえ、壊滅的に廃れるまではFMCを繰り返すモデルが偉い!!・・・いやいやそういうモデルが複数出てくれば廃れる事はないはず。

  トヨタやホンダをディスっているわけではないですけども、いとも簡単にモデルを廃止してしまう日本メーカーのやり方はもう少しどうにかならないですかね?その部分で最も欧州寄りなマツダは、間髪おかずにCX5をFMCしてきました。あれだけ売れればFMCも当然ではありますが・・・。トヨタは初代と二代目のハリアーに間が空きました。シャシーも改良ではなくカムリベースの初代から、オーリス(北米カローラ)ベースの二代目になり、全く別のクルマと言っていいくらいで、名前だけを受け継いた格好です。

  日産もエクストレイルを3代続けていますが、このFMCではグローバルレベルではいくつかのモデルの統合を含んでいるので、純粋にモデルの「ブランド化」に取り組んでいるようには見えないです。もしポルシェがカイエンとマカンを統合して、新しいカイエンとして中間の価格帯で販売したらズッコこけますよね? 最もSUVの進化にストイックなのはスバルのフォレスターで、すでに4世代目になります。1974年に開始されたジープ・チェロキーは5世代目ですけど、オリジナルのクロスカントリーモデルと現行ではだいぶ意味合いが違っていて別のクルマという意見も。

  SUVをブランドの中核に置いたブランディングを仕掛ける、BMW、スバル、マツダのSUVは最初に挙げた3つの要素を忠実に満たしているように見えます。フォレスターはもっとラグジュアリーになれ!? 系統やルーツにこだわる、あるいは筋を通すという意味ではストイックな姿勢に好感が持てるこの3ブランドですが、やっぱりいつまでもネコ被っているわけじゃないだろうけど・・・(FF化されたX1は悪くないと思います)。SUV専門ブランドのランドローバー、ジープ、三菱も「理想だけではメシは食えない」ですから、最新のラインナップを見ると「なんじゃこれは?」というモデルも少しは含まれています。

  これまでの大ヒット車だった「アクセラ」に変わっていよいよ「最も売れるマツダ車」へとたった1世代で急成長した「CX5」ですが、2月に待望のFMCが行われました。マツダがこのFMCに盛り込んだ「想い」が、市場のトレンドを見事に撃ち抜くならば、SUVもいよいよセダンやスポーツカーのように多くのファンによって良し悪しを語られる存在へとさらに成長するんでしょうけども・・・ちょっと雲行きが怪しいです。

  CX5の今回のフルモデルチェンジにシンクロするように、VWティグアンとプジョー3008も新型が日本に導入されました。キープコンセプトなCX5のFMCに対してライバルの2車のFMCは「中途半端」だった先代からドラスティックな変化を遂げています・・・これは明らかに「何か」を研究してきた!!そういう痕がハッキリと見えます。グローバルでもバカ売れしたCX5ですから相当に研究されてます。初代のようにスマッシュヒットはしにくい状況にあるかも・・・アテンザの時と状況が似ている?

  さらに亜流がどんどん登場していて、ユーザーを惑わします。C-HRのようなまともに走らないスポーツモデルが出てきたり・・・逆に「ジャガーFペース」や「アルファロメオ・ステルヴィオ」のような上級SUVにリッチな顧客を吸い取られるというリスクもあります。「ティグアン」「3008」「X1」はともに同時期に2世代目を迎えたという意味では「同志」みたいなものでしょうけど、これらが「ミドルSUV」の魅力をもっと全開で発信して確固たる市場を確立できるか!?2017~2018年の2年間が勝負になりそうです。こんな危険な状況なのにCX5に全てを賭けているマツダ・・・ちと株価が心配だなー。

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2017年4月6日木曜日

アウディRS3セダン 「2000万円超級に挑む800万円セダン」

  フェラーリのV8ミッドシップスポーツモデルが、488GTBからいよいよターボになったー!! スーパーカービジネスの再燃か? 「ケーニッグセグ」というスウェーデンのスーパーカー・ブランドは、禁断の「ハイブリッド・ドーピング」に手を染めた市販車を日本でも発売。イタリア勢やブガティ、マクラーレンも追従するのかな? とにかくアメリカ発の「電車ブランド」の異様なまでのスピード攻勢は凄まじく4ドアセダンの0-100タイムが2.4秒台に突入だとかで、スーパーカー・ブランドとしての体裁を整えるには背に腹は変えられないみたいです。

  ターボエンジンによる市販車0-100km/hタイム最速競争はGT-Rが登場した2007年頃から激化して、日産の挑発に過激に反応したポルシェが「911ターボ」でGT-Rとほぼ同じ2.7秒という驚異的なタイムに収束します。それまで三菱が意気揚々と開発を続けていたランサーエヴォリューションは最終形でおよそ4.4秒まで上がりましたが、AWD最速の看板はもはや取り戻すことは困難なようで、開発意欲を完全に失ったからかあっけない終焉を迎えました。エボの背中を追ってきたものの取り残された格好の「スバルWRX」は、まだまだ先代のEJエンジンを使って惰性で作られてますが、こちらもいつ店じまいが起こっても不思議じゃないです・・・。

  4ドア車の最速モデルは?というと、日本メーカー車ではレクサスGS-Fがおよそ4.3秒が最速だそうです。HV最速を謳って登場した4ドアのスカイラインHV(5.0秒)を、トヨタが意地で引きずり下ろしました(アリストターボの伝統!!)。いずれにせよスカイラインもGS-FもFR車としては非常に立派なタイムだと思います。FRの雄・BMWに全然負けてない!! ただし4ドア車も「AWD」になるとさらなる猛者が現れます。ポルシェが公表しているパナメーラ・ターボSが3.9秒。同じVWグループのアウディRS7も3.9秒。これに対して新型となるAMGの「E63・S4マチック」は3.7秒を実現するらしいです。

  一時は日産がスカイラインにVR38DETT(GT-R用ユニット)を搭載して、パナメーラターボSを引きずり倒す計画があったようですが、コンセプトカーは出たもののいつの間にか開発が凍結され、今度は日産と盟友関係にある「メルセデス」が代わりに挑むようです。相変わらずポルシェと日産にはきな臭い感じが漂っていていいですね!! スカイラインだとパナメーラに比べて車格が下ですから「互角の勝負」にはならないですけど、「E63・S4」なら価格も含めてほぼ「ガチンコ」です(ポルシェに言い訳させない!!)。幻となった「スカイライン・オールージュ」の出番は、ポルシェのDセグセダン「パジュン」が登場してからになりそう!?

  そんな中でアウディから、横置き直列5気筒ターボ&MQBプラットフォーム使用という「珍車」で販売されていた「RS3スポーツバック」と「TT-RS」のシリーズに新たに4ドアセダンの「RS3セダン」がラインナップされることになりました。しかも間髪おかずに速攻で日本でも発売です(受注開始)!! 公表されている加速タイムは4.1秒。このタイムは少なくともFRベースのAWDを使う「BMWアルピナ6アルラッド」を上回っています。

  一見有利そうに見える小型ボデーですから、4ドア最速も不可能じゃない気もしますが、同じVWグループとはいえ価格も構造も全く違う水準の「パナメーラ・ターボS」や「アウディRS7」は、エンジンからして600ps級のモンスターです。フルサイズのボデーにこだわるのは、おそらく目指す市場がマッスルカーの伝統を持つ北米や、世界のスーパーカーが集う中東&中国しか見てないからでしょうか・・・。

  これだけの巨体4ドア(5ドア)を、超絶加速で走らせるわけですから、当然にハイパワーを路面に伝えるべく、考えられる最高の足回りが用意されていて、オールディメンジョンに対応するベストな「5リンクサス」が前後に配置されてますし、真っ直ぐ進む際にもあらゆるレベルのコーナーをパスする際にも必要になってくる高度運動支援システムの「リア・スポーツ・ディファレンシャル」がもちろん搭載されています(ポルシェのスポーツーカーを開発してきた成果ですね)。これと同等の機能を3モーターでさらに高精度・高レスポンスで制御しているのが、ホンダのNSX(3秒)とレジェンドHVですけども、RS7もパナメーラTSも非HV車としては最良の策が施されていると言っていいかも。

  NSXに比肩するハイテク満載のとんでもない「クオリティ」の4ドアを相手に、ゴルフRと共通の流用品であろうEDS(電子制御デフ)と、2.5L直5ターボの400psのパワーだけで挑む「RS3セダン」は780万円です。日本の「クルマ好きな輩さん」はこういうクルマを欲していたんじゃないですか? 2007年のデビュー当時に777万円の圧倒的なコスパに歓喜した当時のGT-Rと同じ価格で同じ加速性能は実現してますよ!!ゴルフR(4.6秒)やWRXあるいはA45AMG、M2よりも頭一つ抜け出した速さですよ!!往年のインテRと同じストラットの足回りでこれだけの加速性能を誇る!!素晴らしいじゃないですか!!

  ちなみに同時発売で同じく400psまで上がった「TT-RS」は3.9秒で、「RS」シリーズでも最速レベルに達しています。もしかしたらミッドシップやFRベースなAWD車よりも、横置きFFベースのAWD車の方が速いんじゃないの? FF横置きの5気筒は、アウディの他にもホンダやボルボが開発をしていましたが、実績のあるメーカーが着手するだけあって大化けする設計なのかも!?スポーツ色が圧倒的に強いV10の片割れユニットですからね・・・。

  残念ながら直5を続けているのはアウディだけです。ホンダのtypeRやボルボ・ポールスターもFF横置き最速を目指して5気筒の復活なんてどうでしょうか? 上位モデルを脅かすような「コスパ」のいいハイパフォーマンスモデルを作って欲しいです。ホンダはMRになるという新型のS2000にもそのまま横置きで使えて良さそうですし・・・S2500でいいかも。

  あとは・・・密かに2.5L直4ターボを実用化していて、投入のタイミングを伺っているマツダ(MSアクセラはまだですか!?)。さらにアウディが新たに400psエンジンを開発した!!との情報を得て、新型のVR30DETT(V6の3Lターボ)に急遽ツインターボ400ps仕様を用意したという日産(もう35Zを作るしかないでしょ)。各メーカーが一斉に「400ps、4秒&4ドア」を用意したところで「共倒れ」のリスクも大きいですから、個性を発揮して貰えばいいとは思いますけども、・・・とりあえず先陣を切ったアウディさんは天晴れ!!だと思いますね(先陣というよりCLA45AMGとM2に喧嘩を売った!?)。



2017年3月22日水曜日

MINIクロスオーバー 「Dオンリー!?」

  日本のファミリー層にとってMINIというブランドはどのように映るのか? 当然ながら賛否両論あるとは思います。例えばヴィヴィアン・ウエストウッドのフルコーデで街を歩けますか?に近い質問かもしれません。ヴィヴィアンに限って言えば、自らのセンスが日本ではある程度まともで、しょっちゅう他人のファッションの粗を探しているような下衆な感性の「自称良識派」には「ナルシストだ!!」と即座に否定されるでしょう。頭ごなしに否定するのにもかかわらず、MINIやヴィヴィアンが無くなった社会に対しては、退屈や不満を感じる・・・案外そういう身勝手な人々が日本の多数派じゃないかなと思うんです。

  誰かがヴィヴィアンを着なければ世の中は面白くならないし、誰かがMINIに乗らなければ街の景色はつまらない・・・。特徴もない服を着た人々と、ありきたりなクルマばかりが走る日本の景色は、見ていて気分が沈んでいきますし、社会全体が高齢化へと突き進んでいる現実に直面し、街が「老け込む」のをただ目撃することでしょう。比較的に誰でも選ぶことができるオシャレ。しかし「価格」ではなく「奇抜さ」によって希少性を担保するブランドの「仕事」は、ユニクロやトヨタとは全く別の尺度で考えてあげることが大事ではないかと思うんです。

  トヨタが昨年末に発売するやすぐに4万台のオーダーがあったという小型SUVのC-HR。これは!?「伝統のMANETA」では?そういった揶揄は、今回もトヨタの強力なメディア支配によってか?全く聞こえてこないです。競合他社の「あの大ヒットモデル」を相当レベルまでお手本にしているのは誰の目にも明らかだと思うのですが、トヨタが全力を挙げて作った!!圧倒的な動的質感の走りを追求した!!などと「くどい」ほど宣伝した甲斐があったようです。クルマの諸元を見ると、プラットフォーム(TNGA)、パワーユニット、ミッション、サス形式まで、おおよそブランド内の他車と共通で作られたパーツばかりですから、新開発が何もない既存部品を合成した「あり合わせ」の設計です。

  トヨタの説明によると、部品の徹底した共通化は開発コストを抑えるのに貢献していて、その分の予算を走りをよくするところに使った!!とのことです。新型エンジンを使わない代わりに、徹底してドライブフィールに影響する部分にお金を使った!!そう言われると納得しちゃいます。さてC-HRのライバルになるのかわかりませんが、MINIブランドの「クロスオーバー」がFMCで登場しました。MINIは単なる「復刻」趣味のブランドから、プレミアムな小型車の最先端へと立ち位置を大きく変えています。

  BMW傘下であることから、BMWから譲り受けたエンジンと、小型車なのに豪華なトルコンATを使うミッションを配備するなど「飛び道具」主義へ傾倒しています。そしてMINIクロスオーバーの日本向けはなんと「ディーゼルのみ!!」。MINIのベースモデルが属するBセグは、大きめのディーゼルエンジンは向かないとされてきましたが、某日本メーカーが奇をてらって搭載したところ、これがフォード・フィエスタなどにも普及しました。MINIクロスオーバーは全長4315mmでCせぐのゴルフを上回るサイズですので、Cセグなんですが、このクラスは欧州ではディーゼルが主流です。

  ゴルフも欧州ではディーゼルが当たり前なんですけども、日本にはなかなか入ってきませんね〜・・・なんでだろう!? ゴルフの設計をパクったとされるプジョー308はガソリン車と区別がつかない静粛性が評判で、価格もマツダ・アクセラの2.2Lディーゼルよりも安い299万円〜に設定されています。プジョー308ブルーHDIの価格を基準にするならば、MINIクロスオーバーDの386万円は高いのか?安いのか? ディーゼルエンジンの静粛性ならプジョーが有利。リアにマルチリンクを配備していて、足回りではMINIにアドバンテージがあるかも。しかし直進安定性ならばホイールベースが長い「プジョー308ブルーHDI」が良さそう。

  しかし冒頭にも書きましたけど、MINIとはヴィヴィアンですから、価格による他ブランドとの単純比較なんてナンセンスとは言わないまでもあまり意味がないです。400万円支払ってMINIクロスオーバーを手にいれた時に、どのようなライフスタイルが送れるのか!? いかにも大衆的なデザインに身を包んでいるプジョーに対して、洗練されたアイコンとしてキャラが確立されているMINIの方が、表参道や丸の内など出かけるアーバン・コンパクトとしての素養がありそうです。

 


  MINIの価値をわかりやすく説明するのはちょっと難しいですが、個人的に面白いなと感じているのは、クラシカルなデザインと「飛び道具」の両方の魅力を備えている点です。BMW由来のエンジンだけでなく、X1との共通性からMINIとしては異例のAWDグレードまで登場しました。実際にMINIのFFシャシーでは、元気よく回るBMWエンジンのパワーを、十分にFWDでは路面に伝えられない部分も出てきています。クイックなハンドリングに空転も辞さないポップなトラクションこそがMINIの魅力とみる向きもありますが、4ドアを装備してファミリーカー仕様になって、荷物もたくさん積載できるクルマだとするならば、エンジンパワーを余さずに使えるAWDが・・・MINIの伝統を最新モードへと昇華させる!!という意味ではやはりプレミアム&最先端なブランドなんだなーと思います。





  

2017年3月15日水曜日

Eクラス、5er、S90の揃い踏み!!三菱&マツダファンに響け!!

  2017年のWCOTYラグジュアリーカー賞・ベスト3ファイナリストが「メルセデスEクラス」「BMW5er」「ボルボS90」の3台になりました。日本、アメリカ、韓国、イギリスからこのクラスの新型モデルが無かったから順当に決まった!?というわけではなく、一応「リンカーン・コンチネンタル」の復活モデルと、「キャデラックCT6」、「ジェネシスG90」という北米市場の新興勢力も名乗りをあげましたが、どうもWCOTYは欧州車主体で選ばれる傾向がまだまだ抜けないようで、アメ車や韓国車にとってはハードルが非常に高いようです。

  部門が乱立するようになって「イヤーカー」には欧州SUVが3台。「パフォーマンスカー」にも欧州スポーツカーばかりが3台。NSXとLCの日本勢は揃って脱落です・・・F1を裏切ったトヨタと、F1の笑い者になったホンダはこの賞にふさわしくない!? 「アーバンカー」にはBMWi3、シトロエンC3とともにスズキ・イグニスが入りました。冴えたデザインに、走りの評価も欧州で上々だそうなのでこれは順当です。欧州市場でとにかく目立って売れないとベスト3には入れないんですね・・・。まあ欧州では何が人気なのかを知るのには適当な存在かもしれません。

  日本でもユーザーをそれなりに獲得できそうな「Eクラス」「5er」「S90」です。5m級のフルサイズセダンは日本で走れば存在感は抜群ですし、いわゆる「Eセグセダン」というジャンルは日本でも1960年代からクラウン、グロリア、ルーチェ、デボネアとしてトヨタ・日産(プリンス)・マツダ、三菱が「右肩上がり」の時代のジャパニーズ・ドリームの象徴として開発していました。子供の頃に見かけた高級車。人生の成功者としてそれに乗り込むジェントルマン。いくらSUVやミニバンが快適だとしても、50年続いたイメージは簡単には変わりません。

  昨今のさらにラグジュアリーなVIP使用のセダンは、4枚ドアにリアゲートを備えたファストバックスタイルが流行とか言われてますが、ポルシェ・パナメーラ、メルセデスCLS、アウディA7、BMW6erグランクーペ・・・これらはどうやら結局何も生み出すことなく消えていきそうです(この中のどのモデルがブランドの歴史に名を残すというのか!?)。

  たぶんわかってくれる人もいるだろう!!と思って書きますけど、「Eクラス」「5er」「S90」を一目見て・・・「渋いな・・・けどとても熱い!!」。記憶の奥底からこみ上げてくる「セダンのイディア」に通じるものが読み取れる!!3台ともに「いいデザインだ!!」と・・・。50年を経てルーチェやデボネアが進化した姿をマツダ車や三菱車で見たい!!けど両メーカーの現状を考えるとEセグ復活は当分は無さそう(アテンザ?)。もし復活したならば? Eクラス、5er、S90のどれに似ているんだろう!?今のマツダだったらEクラスかなー。けどルーチェの後継なら(歴代ルーチェは色々なモデルがあるんですけど)・・・5erかも。そして堅実な三菱デボネアの後継はS90ですね。昔はデボネアAMGというモデルがあったそうですね・・・。


  
  マツダと三菱が最後に仕立てたEセグセダンは「ユーノス800/マツダ・ミレーニア」と「三菱ディアマンテ/シグマ」ですが、どちらも「最後」を見事に飾った!!いやいや・・・次が見たかったなー。ユーノス800/ミレーニアは、4輪マルチリンクという重厚なサス。これはレクサスLSとアウディがこの後に真似をするみたいですが、トヨタも日産も使っていない「ザ・高級車」な仕様。足回りからして今の「薄っぺらいMAZDA味」とは根本的に違ったんです。マツダにはレクサスを追いかけて北米に高級ブランドを展開する予定があったようで、(部分的ではあれ)セルシオを超える「ラグジュアリー」を追求したようです。これだけ背伸びしていては・・・行き詰まるのも無理ないですね。

  「ディアマンテ/シグマ」はとにかくデザインが秀逸です。なんでカッコいいのか!?それはもちろんBMWの歴代最高傑作であるE39系5erによく似ているからです!!そーです!!パクっています!!そして三菱のすごいところは1996年に発売されたE39のデザインをパクったモデルを、1990年に遡って発売してしまうところです!!自衛隊の機密を担う三菱重工業傘下の自動車部門ですから「タイムマシン」くらい持っているのかも。実はマツダも1966年に発売されたBMW02シリーズを見事にパクったモデルと某雑誌(モーターマガジン)が書いていた「ファミリア2ドア」を、1964年に発売しています。ロータリーを実用化してしまうメーカーですから、「タイムマシン」なんて朝飯前なのかも。

  
  

  別にBMWをディスるつもりはないです(悪いのは日本のカーメディア)。三菱とBMWが共鳴し合ってセダンのスタイルが洗練され、その理想形を今も追求しているBMWは素晴らしいです。G30系5erはE39を手がけた日本人デザイナーが再び大きく関わっているようで、あの美しい5erが戻ってきた感があります。ディアマンテみたいな美しいセダンに乗りたい!!そう願ってきた世代にとって新型5erは気になって仕方がないです。

  マツダ・ミレーニアにも乗りたかった!!このクルマは発売から25年経つんですけど、ボデーが描く曲線美に見とれてしまいます。現代の曲線美デザインのセダンと言えばメルセデスですが、新型EクラスのボデーにはCクラスにはない風格が確かに感じられ、Sクラスのこれ見よがしな「甘い」デザインともどこか違う魅力があります。「男らしさ」と言っていいかも。カンパニーカーであることを意識した硬派なデザインが素晴らしいのに、「Cクラスとの差をあまり感じない」とかほざいているカーメディアにはちょっと呆れます(そんなことを言う奴はセダンがわかってねー!!)。

  マツダと三菱は1990年代からドイツでの評価がとても高いブランドです(ドイツではMB、MAZDA、MITSUBISHIで「品質の3M」なんです!!)。メルセデスやBMWが「リスペクト」してその伝統を引き継いでいても全くおかしくないのですが、これは日本のカーメディアでは絶対に語られることのない話であって、これまでもブログで書くたびにわけわかんないBMWファンが現れて必死で否定したりしてましたっけ・・・日本車なんて全部ドイツ車のパクリ(どれだけ洗脳されてんだ?)。ボルボS90のデザインも素晴らしい!!やっぱりこれはデボネアの復活ですね。日本のセダン好きを熱くさせるこの3モデルの中でWCOTYに輝くのはどれになるのかな?結果が楽しみです。


  

  

2017年3月7日火曜日

BMW8シリーズが復活!!「デザインに秘密あり」

  BMWの開発コードが「G」となり、シャシーも刷新されています。前の世代のシャシーを使ったモデルは商業的にはボチボチだったようですが、「出来損ないのクラウン」と「メタボなハチロク」の上・下2つのFRシャシーの個性は極めて薄く、およそスポーティと呼ぶには難がある代物でした。「下」を担当する通称「L7シャシー」は、最終的にはF30系の「4erグランクーペ・Mスポ」の段階で非常に優れたセッティングにまとめ上げられ、フラット感、ハンドリング、アクセルレスポンスなど高いレベルに到達したので、買うなら420i・Mスポかな・・・。

  そんなBMWですが、新たに3〜6erを担当することになるらしいFRシャシーが登場しました。新型7erには別のシャシーが使われていて、G30系5erから「3・5併用」のシャシーが採用されています。現行のF30系3erリムジンではなんとも収まりが悪かった足回りも、いよいよアウディA4、ジャガーXE、メルセデスCクラスと同格となるフロントにダブルウィッシュボーンを配した設計に変わる可能性も出てきました。ただしフロントサスは同じシャシーでも変えられるようで、プジョー508などはグレードで使い分けていますし、同じプラットフォームを使っていた「ジャガーXタイプ」と「マツダ・アテンザ(GG系)」は、ジャガーはストラットで、マツダがダブルウィッシュボーンを使うという変化球でした。

  このまま次期3erにもG30系5erと同じ足回りが使われるなら、F30系3erの課題の一つである、少々ラフすぎる操舵が改善されるかも(案外狙ったところに行かない)。BMW好きの人には「コイツは何言ってんだ!?」ってムカついているかもしれないですけど、レクサスIS・Fスポとスカイラインの「ステアバイワイア」の前に何ら抵抗もできなかったのも事実。あれ?あれれ?もう直6ターボモデルなら挽回できるっているレベル差じゃなかったです。次期3erはさらに4700mm前後くらいまでボデーが拡大されるのかな?ホイールベースを伸ばすならもうサス変えるしかないかも。スバルWRXのサイズならストラットでもいいかな?って思いますけど。

  さっきも書きましたが、個人的には「420iグランクーペMスポ」という落とし所はBMWを日本で愉しむにはアリだと思います。「BMWは5erから!!」とか言ってくる輩もいますけど、523iに乗るくらいなら420iが絶対にいい!!800万円以下のBMWベスト5を選ぶとしたら、5位・523d、4位・M240i、3位・320iGT、2位・M2、1位・420iグランクーペ。ワーストはダントツで523i。・・・デカいのはディーゼル、直6、V8。小さくて直6は派手な走りがいいですね。さらに光るのはミドル級直4で控えめなんだけど、使い勝手がいいやつ。・・・ラインナップの豊富さならば、今ではトヨタ、メルセデス、BMWが日本市場の「御三家」ですから、「クソ」もあれば「掘り出しもの」もあるんですね。

  メルセデスと日産はプレミアムブランドでの提携を行なっていて、さらにアストンマーティンも元日産のCEOにメルセデスからの技術協力が行われていますが、対抗するトヨタ&BMW連合も1500~2000万円級のラグジュアリークーペの開発が最終段階で、年内にも相次いで発売される見通しだそうです。レクサスはメディアにバンバン登場している「LC」(見せすぎでもう新鮮さが無い!?)。そしてBMWはまだまだ擬装が取れないけど走行シーンが公開されている「8シリーズ」です。

  6シリーズでも十分にラグジュアリーさは演出できているのですが、そこにあえての8シリーズですから、フェンダーはモリモリでうねっていて、リアにはえげつないGTウイングが着いていわゆる「スーパーカー」ルックな先代8シリーズあるいはポルシェの伝説的スーパーカー・カレラGTのようなジャーマン・スーパースポーツのスタイルが復活するのを期待したんですけどね。どうやらデザインはアウディ然とした「落ち着いた」ものになりそうです。LEDだけでどれだけ演出できるのか!?

  もうすでにi8という「8」が付くモデルが販売された時に、これがなかなか目立つデザインに仕上がっていて、BMWもまだまだイケるねーと思った人も多かったのでは!?近未来がテーマのデザインも出来る!!しかもしっかりとBMWらしさもある!!ってのがi8デザインのツボなんですけども、新たに登場する8erは・・・i8とは真逆で古き良きグランドツアラーの時代へと回帰するデザインですね。一目見て気に入った人は、「ダッジ・チャージャー」みたいなボデーラインの力強い3BOXカーが好きだと思いますよ。最近のモデルでこのデザインの路線を突き進んでいったのは、やっぱりマツダのGJアテンザセダン。ちょっと前のモデルではアストンマーティン・ラピード。


  これ好きな人は、ちょっとくらい1500万円の算段を考えちゃったりしますよ。それくらいサイドのラインが美しい。最近じゃすっかり華奢なモード系になった「マスタング」や、アメ車の伝統を引き継ごうともしない「テスラ・モデルS」など、アメリカ車の美点を捨てたモデルがグローバルで人気ですけども、キャビンをぐるりと取り囲むように肉厚さを感じるサイドとリア。とってもいいですね!!6erに漂うメタボ(360モデナみたいな)を全く感じさせない。初代NSXは今でも美しいですけど、2ドア車の「美」を感じさせるポイントは近いですね。リアフェンダー周りが美しい!!ハードトップのクーペよりもカブリオレがより素晴らしい!!

  「メルセデスSクラスクーペ」となった現行モデルはリアのデザインが罰ゲームレベル。「アストンマーティンDB11」は無難にまとめた「美」デザインですけども、リアのボリュームというかセクシーさで、この新型8erが上回っている!?後はVWグループの旗艦ラグジュアリー・クーペとして親しまれる「ベントレー・コンチネンタルGT」と比べてどうか!?いやいやBMWの(デザインの)ポテンシャルがここまでだとは思いませんでしたよ!!レクサスLC・・・失礼ですが、グリルから全て作り直した方が良さそう。



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2017年3月2日木曜日

BMW5シリーズ(G30系) 「個性的な堅実さ・・・そして歴史的名車の予感」

  BMWの新型5シリーズが発売されましたが、予想以上に・・・地味ですね。でもこれでいいと思います。アウディ(A6)、メルセデス(Eクラス)、レクサス(GS)などは完全に「見失って」ますよ・・・セダンってどんなだったっけ? 2011年にレクサスGSがアウディに影響されて奇抜なグリルを使い出した頃からでしょうか? どこぞのコンサルタント会社の提言なのか? 奇才デザイナー福井得雄氏の専制なのか!? 「力入り過ぎ」で「狙い過ぎ」で・・・少々痛々しいデザインが氾濫した結果、いつしか「幼稚?」になってしまったEセグメントセダンの現状に「警鐘を鳴らす」という意味では、今回の新型5erは非常にタイムリーで素晴らしいクルマじゃないでしょうか? (Eセグを欲しがるユーザーはアホだ!!という意味ではないです・・・悪しからず。)

  しばしば「ブタ」とか悪態をつかれるBMWのキドニー・グリルですが、他のプレミアムブランドの特にグリルデザインはどれも「ちょっと大き過ぎでバカっぽくない!?」と感じる人には納得頂けると思いますが、なんだかんだいってもBMWのキドニーはとても上品です。アウディやジャガーはちょいデカ過ぎ。メルセデスはムダに突き出した感じが少々安っぽい。そして大問題なのがレクサスとキャデラックなんですが、この2ブランドはもうなんだか直視できないレベルに破綻しちゃっている(気がするのは私だけ?)!!デザインだけで判断するべきではないですけど・・・コイツらはアメリカだけ走ってろ。

  「これら」のクルマは一般的なイメージでは「お金持ち」のクルマなので、庶民感覚でメチャクチャに評されてもブランドにとっては結構な迷惑なんでしょうけど、そこそこの年収がある人々に、なんとかローン組ませて売り込めるくらいのギリギリの600~700万円で勝負したい!!という下心がデザインからも価格設定からも見え見えじゃないかと・・・(7erのDMは来ないけど5erのDMはたくさん来るし)。

  スペック的にもちょっと残念なことに、もうすっかり「直4ターボ」が定番になってきたフルサイズセダン。実はEセグセダンはアメリカでも完全に下火になっていて販売減が止まらない!!ようで主戦場は完全に中国へ移っています。メルセデスEクラスもキャデラックCTSも開発を担当する部門がマーケットの関係上中国へ移されていて、それぞれ最大の生産工場が中国に移されました。2Lターボを基本にするようになったから中国!!・・・ってのはちょっと早計かもしれないですが、とりあえず日本のユーザーの琴線(個人的見解)とは完全にズレたユニット(2Lターボ)ばかりがどんどん増えている現状を見ると、やはりこのクラス本来の魅力は無くなっていきますね・・・このクラスのクルマが魅力を失ったら落ちぶれるのは早いはずです。

  そんな「危ない方向」へと突き進むラグジュアリーサルーンの一団をどこかの「健全」なメーカーがなんか目立つことして止めてくれないかなー・・・なんてセンチメンタルな気分で見ていたんですけど、素人がそう思うくらいですから、やっぱりそれなりに頑張ったモデルが出てきてチャンスを掴んだりします。まずはアコード&アテンザ。「日本のFFセダンをなめんなよ!!」・・・アッパーセダンといえばFRという固定概念はまだまだあるわけですが、ラグジュアリーセダンに求められる静粛性だったり直進安定性だったりを追求するならFFの方が構造上は有利。さらに燃費や運動性能の問題を解決するには軽量化が不可欠ですけども1600kgを割り込むレベルの軽量化にまで踏み込めるのは、トラクションのことを考えるとやはりFF(アテンザ乗りの言い分)。アメリカではフォードも日産もFF車のEセグセダン売ってますし、いよいよボルボも待望のS90を日本で発売しました(FFです)。

  ターボ志向で未来的なFRデザインの「中国系」、FFによる合理的設計とトラディショナルなタフデザインの「北米系」、そしてドイツブランドの影響を強く受けるデザインのラグジュアリーHVサルーンが好まれる「日本系」。おそらくメーカーの中ではこの中のどれに寄せていくのか?がEセグセダンの新型モデルを生み出していく過程で非常に重要な選択になると思います。

  たとえばレクサスの3モデルを特徴で分類すると、LSは「北米系」、GSは「日本系」、ISは「中国系」とキャラを振り分けた形になっています。複数の市場を相手にするグローバルモデルの難しさではあるとは思うのですが、それぞれの市場で成功したとはいい難い状況ではあります。LSは日本でも使えるサイズのフラッグシップという悩ましい制約を抱えていて、北米に販売が集中しているパナメーラ、クワトロポルテ、ベントレー(フライングスパー)などのLセグセダンと比べて迫力不足(個人的見解)で、マセラティが数年前に投入したギブリは、LS(75000ドル〜)よりも安い71000ドルに設定され発売とともにブランドの販売数を前年比400%まで押し上げました。もっとも某米誌の分析では最も喰われたのはLSではなくてBMW6erグランクーペ(80000ドル〜)だそうですが・・・。

  レクサスがわかりやすいので話を続けますが、「GS」はとても日本的なアッパーセダンとして乗り心地、経済性、サイズに拘った設計になっていて、実際のところ1台で全てを賄うならば3台ではGSがベストという人が多いのでは!? GSはレクサスが日本に導入される前から「アリスト」という名前でラグジュアリーとスポーティを共存させるトヨタを代表する「万能型セダン」でした。アリストの時代から100万円ほど高くなっただけの現行GSなんですが、18歳で働き始めた中学の同級生が猛烈に憧れてローンで買ったあのアリストの魅力が今のGSにはあるのか!?といえば少々疑問。

  顔がドイツブランド的なグリルを強調したデザインになり、走りもドイツ車的な「マイルド」さを持つようになりました。ドイツ車がマイルドとか言うと「何言ってんだ!?」とか突っ込まれそうですが、ドイツブランドは「M」「AMG」「RS」以外のモデルは徹底的に控えめなスペックで仕上げる文化になりましたよね。Sクラスだって欧州では直4ターボ(ガソリン)で売ちゃうくらい。E200や523iなんて低速トルクが無さ過ぎて狭いところで車庫入れするのは結構面倒ですよ。これで日本の混雑地域を毎日走るなんて愚か過ぎる気が・・・。(E200や523iに乗るくらいなら)諦めてアクア買った方がいい。

  現実にアリストはスカイラインGT-Rに匹敵するような加速性能(=当時の市販車最高レベル)を持ってしましたが、今のGSの加速性能はベースグレードはノートe-POWERにも負けてしまうくらい(GS-Fなら速いですけどね)。アリストは今のGS-F(1100万円)みたいな立ち位置のクルマで、しかも3L直6ターボモデルで500万円台というコスパですから、ほぼほぼBMW140iくらいの負担で買えたわけです。そりゃローンを組みたくもなるよね。そういえばトヨタの役員がアリストターボでスピード違反したっていう平和なニュースもあったっけなー。どうでもいいことですが、これってもはや「確信犯的な宣伝行為」を疑われる案件であって、「量刑」の加重事由になりうるんじゃないの(笑)。

  どっかの雑誌がレクサスGSは現行限りで廃止される!!みたいなこと書いてました。北米市場における初代GS(=アリスト)はとっても日本のユーザーの琴線に触れる良いクルマだったんですけどね。ただしレクサスが悪いわけではなく、ずっとEセグ全体が迷走し続けてきた結果なんでしょうけどね。BMW5erもE60、F10と2代にわたって迷走を続けました・・・。その前のE39は文句無しで「世界で一番有名なセダン」だったんですけどね。E39を担当したデザイナーは永島譲二さんでした。その永島さんが再び新型7er(G11系)を担当していますが、新型7erも2世代の暗黒時代(E65、F01)を抜けてくれそうな予感があります。

  7er(G11系)にしても新型5er(G30系)にしても、一見大人しそうな風貌が少々災いしてか、オッサンライターからの評判はイマイチです。しかしこれはとてもいい傾向じゃないですか!?今のメルセデスのセダンデザインが良い!!とか言っているオッサンライターの感性なんて何の価値もない!!(と私は思います)。こればっかりは個人の趣味なので賛同していただけるかはわかりませんが、新型5er(G30系)のエクステリアを見ていると、学生の頃に憧れたあのE39系が21世紀に復活した!!みたいな興奮が湧いてくるんです。そしてその当時に輝いていたあのアリストの端正なボデーデザインにも通じるものがあるなー。直6ターボの540iMスポが約1000万円、直4ターボ(245ps)の530iMスポが800万円・・・そしてV8ターボのM5が1500万円くらいかな? グレードはともかく、もしBMWを買うなら迷わずコレだな!!強い「衝動」を感じるクルマに久々に出会いました。

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↓どっちも新プラットフォームですが走りはEクラス有利という評価も・・・


↓BMWを徹底的に批判した「傑作」です。沢村さんの叱咤激励がBMWに届いた!?
  

  

  

  

2017年2月21日火曜日

フィアット・パンダ(MC)・213万円 やっぱり輸入車買うなら本国生産!!

  フィアットといえばAセグのFIAT500が日本でもよく知られていますが、同じシャシーやユニットを使ってホンダ・フィットみたいにストイックに実用に振ったボデーを載せたクルマが「パンダ」です。1979年のデビューからかれこれ40年近くが経過していますが、なんとまだ3代目です。2004年にはフィットもまだ獲得したことがない世界COTYに輝いています(2代目)。

  ここ数年の日産(マーチ)や三菱(ミラージュ)の動きを見ていると、小型車の製造は人件費削減が見込める途上国に作るのがセオリー・・・だったはずですが、パソコンやテレビとは違って命の危険があるクルマの製造はそんな単純な話じゃないようです。経営コンサルタントの机上の議論に従って展開された三菱の海外生産も、なんら利益に貢献することはなく、スキャンダル1発であっさりと東証から「退場」という惨憺たる結果になりました。

  もちろん三菱が築いて来た栄光は素晴らしいです。三菱の技術供与が無ければヒュンダイ、PSA、BMW、メルセデスから中国、マレーシアなどのほぼ全てのメーカーの経営は詰んでいた可能性が高いです。フィアットも21世紀に入ってから三菱のライセンスエンジン(1.4Lマルチエアほか)を使うことで厳しい経営状況で開発費も軽減してきました。

  「Bセグ以下は日本製造ではペイしない」とか2010年頃には盛んに言われてました。中国のWTO加盟によって中国ビジネスが加速することを予測した上での妥当な見立てではあったのですが、頑なに中国生産車の導入に難色を示す日本市場・・・というよりは中国国内の需要の伸びに生産容量が追いつかないという事態に。その後のバブル気味な過剰投資の結果、日本やアメリカを軽く追い越し中国の生産台数は年間2500万台に迫っています(日本900万台、アメリカ1300万台)。

  そろそろ中国車が日本に入ってくる頃合いではあるんですけどね・・・。トヨタのエスティマやアルファードのエンジン(2.4L直4)や、某ドイツプレミアムメーカーの内装などはすでに中国工場を経由するようになっていますが、車体組み立ての中国車は・・・どうやら第一号の候補はメルセデスEクラスかキャデラックCTS/ATSのいずれかになりそうです。福野礼一郎さんの連載によると日本向け新型Eクラスの生産工場はシュツットガルト近郊のジンデルフィンゲンと北京のダイムラー工場とあります・・・おーこれはスクープか!?Eクラスは先代のロングホイールベースの開発拠点がすでに中国に移っているようなので北京工場が主力を担うようです。

  ドイツ車好きのみなさんは真っ赤な顔して否定したがりますが、昨今のドイツ車はそれこそワールドワイド過ぎて・・・どこで開発されてどこで生産されたかが、同一ブランドでもバラバラというケースが多いです。VWゴルフの開発はスペインの子会社セアトが主導していてドイツ車というよりスペイン車といった方がいいのかも(生産もスペイン語圏のメキシコだし)? Aクラスはポーランドから、X3はオーストリアから、GLCクラスはインドネシアから、X5はサウスカロライナ(アメリカ)から・・・。メルセデスでドイツ製が欲しかったらAMGしか無い!?(現行SLはドイツのみらしい)。Sクラスでもメキシコやベトナムで作ってるってさ・・・。

  しかし!!フィアットはドイツ車よりももっとブッ飛んでいます!!残念ながら日本に入ってくるのは全てイタリア製なんですけども、フィアット・パンダはなんと北朝鮮でもライセンス生産が行われている!!これには途上国生産が大好きなメルセデスもビックリですね・・・。さすがはかつて経営危機の時にリビアの独裁者カダフィに資金援助をしてもらったフィアット!!とんでもないコネクションを持ってます。核ミサイルだってライセンスで丁寧に作ってしまう北朝鮮製ですから、本国イタリア製よりも品質が良かったりするのかな!?(イタリア製より北朝鮮製の方が信頼できる!?)

  フィアットというメーカーは傘下にフェラーリ、マセラティ、アルファロメオ、ランチア、アバルトといったイタリアの小国家的ブランドをまとめ上げて「総代理店」のような役割を果たしています。とりあえず世界のクルマ好きの味方です。さらに近年ではアメリカビッグ3の一角であるクライスラーを傘下に収め巨大グループを形成しています。日本のフィアットのディーラーに行けば、アルファロメオからジープまで様々なブランドの正規輸入モデルが買えます。

  クライスラーといえば伝説のカーガイとして知られるリー=アイアコッカ(存命)が指揮を採っていたころにはランボルギーニを傘下に収め、リーが退任した後にはメルセデスとの合併劇もありました。現行のクライスラー300は日本にも正規導入されていますが、旧式のメルセデスシャシーをベースにしていてとても具合がいい!!んだとか・・・。なんか楽しい自動車グループですね。日本車の至宝ロードスターの存続にもフィアットの助力がありました。

  日本の都市部の住人にとっては「不要なぜいたく品」に過ぎない自動車にカネを使うのはあまり乗り気にならないです。それがどこの国で作られているかわからないブランドのクルマだったりすると尚更です。もうこれ以上に速くて、静かで、快適で・・・といった20世紀的な価値観を追求するのもちょっと疲れたな〜・・・。熊本県で地震が起こると、東京銀座の熊本県のアンテナショップは大盛況だったそうですが、これからは「エシカル消費」の時代なのかなー。応援したいブランドのクルマで気に入ったのがあれば買ってみようかな・・・。フィアット、スズキ、マツダ、スバル、ジャガーランドローバー・・・あとはやっぱりポルシェかな。

  



   ↓クルマの使い方・表現の仕方を完全に間違えている野蛮なオッサン達による
  残念なフィアット・パンダの評価も是非見てやってください。
 


2017年2月12日日曜日

プジョー3008 「幸せなカーライフが送れるクルマ!!」

  2016年にいよいよ日本市場に大挙して本国フランス市場で圧倒的なシェア(70%以上)を誇るディーゼルを投入してきたPSAグループ。ディーゼルのシェアがドイツ(55%)よりもはるかに高いということもあり、いろいろな意味でお騒がせなドイツメーカーとは違ってマツダに迫る静音設計と評判ですが、売れ行きはまだまだです。そもそもディーゼルに使われる軽油って凝固点がマイナス17度くらいなので、厳寒の地ドイツではあまり現実的な選択肢ではないとか(もちろん最新のディーゼル車はタンクに保温機能がありますから北海道でも使えるみたいです)。やはりディーゼルは温暖なイメージのあるフランスや広島のエンジン!!

  日本市場のPSAですが、プジョー、シトロエン、DSの3ブランド合わせてもせいぜい月販1000台というなかなか苦しい状況です(プジョーは善戦!?)。そんな厳しい局面を一気に打開してくれそうなモデルが、2016年3月のジュネーブ・モーターショーでデビューした新型プジョー3008でしょうか。先代はちょっと恍けたデザインでベース車(308)と見分けがつかなかったですけども、新型プラットフォーム投入の308をベースにした新型は徹底的に差別化を図っていて、単なるクロスオーバーモデルの枠を越えた「別の車種」が誕生しました。

  PSAが2013年に導入した新型モジュラープラットフォームの「EMP2」ですが、中型車の売れ行きが伸び悩むグループの事情もあってか、現状ではなかなか思うように採用車種が増えていません。後発のトヨタ「TNGA」は初採用の新型プリウスが発売されてまだ1年足らずですが、第2弾のC-HRに続いて近々北米でベストセラーになっているカムリにも投入するようです。一方で北米のようなホットで儲かる市場に進出していないプジョーでは全く方針が違うようで、フラッグシップであるプジョー508は旧型シャシーのまま放置されています。

  ただし「北米に進出していないメーカー」というのはそれだけでも日本のユーザーにとっては潜在的にかなり価値があるとも言えるかもしれません。例えばマツダは北米での販売比率は20%程度ですが、利益の50%以上を北米向けのCX9とCX5で稼いでいると言われています。利益率の高いクルマがまとまった台数で売れる唯一の市場=アメリカなんですけども、要は日本の道路を走るには無理がある車幅2m級の大型SUVの開発に経営資源の多くを奪われているのが、日本メーカー(スズキ以外)とドイツメーカーの現状です。マツダもスバルも日産もBMWもアウディもポルシェもボルボも「上質な走り」とか白々しく謳ってますが、頭の中は次の北米向け大型SUVでいっぱいなはずです(そこでしか生き残れない!!)。

  その弊害として上記の7ブランドから出される最近の日本向けモデルはいちいち疑問です。例えば搭載されるエンジンはどれもパッとしない。超ロングストロークで回らないトルク重視のカスみたいな直4ばかり。水平対抗のスバルまでEJとFA以外はロングストロークになる始末。完全にスポーティを意識したマツダのロードスター用1.5Lとポルシェの直4水平4のターボ以外はまともに上までスムーズに回らない・・・。音だけ仰々しいけど前に進まないモデル増えたな〜。

  その一方で乗る度に割と好印象なのが「非北米チーム」のスズキやPSAです。こっちはこっちで中国向けの小排気量ターボ化がエグいという意見もありますが、スズキは独自開発のマイルドHV、PSAは丁寧に尿素処理(SCR)を搭載したディーゼルがブランド全体に広がったことでそんなに気にならなくなりました。とりあえずマインドが「アメリカ・ファースト」になっていない両ブランドですから、小型車へもしっかりと愛情を注いでいる痕が随所に見られます(詳細はまた別の機会に)。車種も意外に豊富でスズキにはジムニーという「お宝」がありますし、同じくラダーフレームの本格SUVである旧型エスクードの販売も継続しています(これは元々アメリカ向けに開発されたが・・・)。

  本格SUVのスズキに対して、「なんちゃってSUV」を今回はアメリカマインドを排除して作り上げて来た(!?)のがプジョー3008です。このクラスの基準車(ベンチマーク)といえる日産エクストレイルは、現行モデルからほぼ同じ仕様&デザインのまま北米・欧州・中国・日本で同時発売されていますが、そんなエクストレイルを軽く2世代は古く感じさせるような斬新なデザインが3008の魅力です。特にフランス車らしくリアデザインに徹底して拘っているのがすばらしい(下の動画を参照してください!!)。動画のとなりに映るドイツ車VWの兄弟車を売るセアトは、旧型アウディのノックダウン販売(旧型プレミアムを大衆車価格で販売)で成長したブランドですけども、旧型アウディの面影が残るエクステリアと比べても断然に秀逸です(ドイツ車はどれもリアがダサい)。

  「リアがカッコいいフランス車・イタリア車」を所有するのは、幸せなカーライフを送るコツの一つだと思います。シトロエンC5、プジョー・クーペ407、アルファロメオ156/159/166が、今もなお日本車やドイツ車よりも圧倒的に優れているのが芸術的な「リアデザイン」です。日本車セダンで「ビジュアル系」と言われている現行アテンザ(GJ系)なんて、3世代のアテンザの中でリアデザインがもっともブサイクでツマラナイわけで、カッコいいと言っているヤツは一体何処を見てんだ!!って話です。

  マツダもフラッグシップに関してはもっと意識して作ってほしいですね。GJアテンザは整形して出直した方がいい!!(先代まではカッコ良かったのに!!) 新型CX5もリアがぶっさいくですよー!!!そういえばGJアテンザが2012年に発売された直後には、韓国のカーメディアに「リアは(ヒュンダイ)ソナタのパクリ!!」とまで言われてましたね・・・。それでもアウディA4/A6やBMW3er/5er/7erに比べればまだマシなレベルですけどね。いくらイタリア人の優秀なデザイナーを連れてきたところで、まともなデザインにならないドイツブランドみたいなマインドはさっさと捨てた方がいいと思うんですが・・・。

  一応プジョーには5008というフラッグシップのSUVがあるんですけども、北米から撤退している現状では全く売れる見込みが無いので、次期5008の開発は凍結されている模様で、今後は3008がプジョーのフラッグシップSUVを務めていく!!という意味での気合いの入ったエクステリアなんでしょうね。ちょっと惜しいなーと思ったのが、先代の3008に採用されていた上下分割型のリアゲートが、新型では廃止になったことです。レンジローバーの廉価モデルでは定番の装備で、SUVを選ぶ際には一つポイントになりそうな要素だと思うのですけど、不要と判断されてしまったようです。そんな3008ですが2017年2月に日本での販売を開始する予定とのことですが、ホームページでは3月まで先行見学会というスケジュールが・・・しかし導入は確実なようです。価格発表が待ち遠しいです!!


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2017年1月24日火曜日

VWティグアン 「ゴルフの時代は終わった。ニュースター誕生の予感」

  新大統領就任で自動車業界にも大きな変化が噂されるアメリカ市場ですが、新興EVメーカー・テスラの台頭などもあって、なかなか新規参入が難しいと言われる高級車市場において大きな変化が報じられています。特に衝撃的だったのが顧客満足度や品質などの調査機関が相次いで、これまでトップの常連だったメルセデス、レクサス、ポルシェに代わって、ヒュンダイが手掛ける新しいプレミアムブランド・ジェネシスをクラストップのポジションにある!!と評価し始めました。

  いよいよヒュンダイがメルセデスよりも優れたラグジュアリー・サルーンを作るようになったのかい!?・・・なんとも「末期的」な時代になりましたね。ストイックに上質さを追い求めたヒュンダイが素晴らしいのか?それとも「第一人者」の地位を守る努力を怠ったメルセデスが悪いのか?

  そもそも日本では韓国車の実力なんてわからないですけれども、昨年の上旬まで販売されていた唯一の韓国製造車であるシボレー・ソニックはなかなか多方面から絶賛されてましたね。とくにサスペンションエンジニアの國政次郎という人が書いた「営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由」でも、シボレー・ソニックが日本の同クラス車(デミオ、スイフト、フィット、ヴィッツなど)よりも操縦安定性で優れているって書いてました。

  ヒュンダイ・キア・グループは2000年頃からあらゆる販売戦略(ホンディとか)を駆使してアメリカでのシェアを伸ばし、日本勢がリーマンショック&東日本大震災による大きな停滞の中でトヨタまでも赤字に沈むなかで、韓国国内の農業を犠牲にしてでもいち早く取り組んだ米韓FTAの発効という追い風を使って、ヒュンダイ・キア・グループは堂々の北米市場ビッグ7となりました。それから早くも5年以上が経つわけですから、トヨタやGMと同等の規模を持つメーカーとして、当然にレクサスやキャデラックを狙い撃ちできる次世代高級車を開発するのに十分な時間があったのだと思います

  そんなにいいクルマなら日本でも売ってみろ!!という気もしますけど、確かに現在の日本市場で売られている一連のラグジュアリー・セダンに新鮮さなんてこれっぽっちも感じないですし、ガソリン価格の高い日本でV8エンジン車を乗り回すなんてのもちょっと不健康ですし、代わりに使われ始めた直4ターボの安っぽい走りも、どーにかならないもんですかね!?さらにディーゼルなんてゲロゲロなくらいにウルサイですし・・・。メルセデスやBMWが危機感もなくあぐらをかいていた!!とは思いませんけども、テスラやジェネシスなどの新規参入をやや甘く見ていた部分はあったと思います。

  もっともメルセデスに関して言えば、彼らの使命はカンパニーカーを作ることなわけで、「エクゼクティブのためのプロボックス」を作っているわけですから、SクラスやEクラスに関しては、一般人がその仕様にあれこれ言うべきではないかもしれません。SやEの設計が目指しているのは、東証一部上場企業の役員が好むクルマ!!であってユーザーさえ満足すればそれでいい。間違っても「それ以外」の成金が手を出すクルマじゃない!?中小企業の社長さんは格に見合った「クラウン」を使うべき!?そして成功した投資家やユーチューバーはややダブついている「ガヤ」にでもお得に乗るべきじゃないですか(完全に余計なお世話だけど)。

  高級住宅街にお住まいの人々にとっては、メルセデスEクラスこそが「この街のカローラ」であって、とてもスタンダードな存在なんでしょうけども、700万円以上もする高級車ならば、さっさと直6ターボでスムーズに回るという新開発のエンジンを投入してほしいものですね。いっそのこと旧式のメルセデスシャシーを使った「クライスラー300」でも選んだ方が気分良く乗れそうな気がします・・・。

  ヒュンダイのジェネシスに遅れ(不覚)を取っただけでなく、新型Eクラスは高級セダンでありながら衝突安全基準(ユーロNCAP)で、VWの中型SUVに「格負け」するというとんでもない大失態も犯しています。これはもう言い訳できないスキャンダル!?やっぱり時代は確実に変わっているようです。そもそもアルミボデーってほんとに大丈夫なの!?

  そのEクラスを上回ったVWの新型SUVが、いよいよ日本にも投入された新型ティグアンなんですけども、いよいよ発表された日本価格は360万円〜となっています。最近ではSUVが乱発されているのでこの価格が適正なのか高いのか安いのかもよくわかりません。参考までにFF化されて直3ターボが載ったBMW・X1が397万円〜ですから、よくわかんないけど、まずまずの妥当な価格なんだと思います(どうせ値引きしてくれるよ)。なんといってもBMWのSUVとは違ってNEWティグアンは衝突安全性で素晴らしい結果を出しているわけですから、SUVを買うなら最有力候補でいいでしょう。BMWのSUVは北米NCAPで結構悲惨な結果が出てます(ここではドイツ車は大概ヒドいが)。

  最新(2016年12月)の国内SUV市場のトップ3は①ヴェゼル②C-HR③ハリアーだそうですが、コンパクトカーの代わりでしかない2台とラグジュアリーに振り過ぎなハリアーですから、ティグアンと比べてまともな結論が出せるモデルじゃないようです。おそらくは欧州でもすでに大ブレークしていて、どちらも年間40万台を軽くクリアしている、エクストレイル(欧州名キャッシュカイ)とCX5を狙い撃ちするVWの「重点戦略」モデルだと思われます。

  CX5があっという間にアクセラの台数を追い越し、マツダの利益率を劇的に改善したことは、世界の自動車メーカーにも波紋を広げているようです。あまり無責任なことは言いたくないですが、パサート、ゴルフ、ポロにこれ以上投資しても見返りはほとんどない!!大きなリターンがあるのは絶対的にSUVだ!! そんな事情が素人にも十分に分るほどに偏ったSUV人気に業界は賭けてます。その結果として日本メーカー各社やジャガーやベントレーなど欧州のラグジュアリーブランドまでが狂ったように暴走しちゃってますねー。なんだかなー。VWも当然ながら、限りあるリソースを新型ティグアンに一点投入するのが最も効率的な投資だと判断したようです。

  おそらく「日産とマツダの衝突安全基準に絶対に負けないクルマを作れ!!」という厳命があったんじゃないですかね!? とりあえず現行のゴルフはアクセラに、ポロはルーテシア(日産ルノー車台)に衝突安全基準では完敗してますけど、それは絶対的な技術力の差といった絶望的な話ではなく、メーカーが何にプライオリティを置いてクルマを作っているか?の結果として、素材選びや部品点数といった初歩的なレベルで差が生まれているように思います。実際のところボンネット開けて見ると、ゴルフやポロはなんだかスカスカしていて、いろいろとマテリアルの「省略」の痕が伺えます。もっともクルマを弄る人にとってはこれが都合がいいのかもしれません。これが欧州のクルマ文化ってヤツなのかも。

  とりあえず幸先良くエクストレイルやCX5を上回る安全性を、外部機関によって保証されたことは大きいですね。レーザー溶接のパイオニアにして、メルセデス、BMW、日産、マツダ、スバルなどに大きな衝撃を与えたVWの「基礎工学」のレベルの高さはある程度は実証されています。つまりこのメーカーが本気になって作れば「相当に良いクルマ」が出来るというコトです。ルノーの犬に成り下がったメルセデスと、トヨタに甘えるBMWの不甲斐なさが目に付きますが、メーカー規模を考えると、「マテリアル」に恵まれた日本勢に対抗できるドイツメーカーはVWだけなんですねー。マツダやスバルもそうですけども、立場が危うくなった直後にとんでもなく良いクルマが出て来る!!これが今回はVWにも当てはまるんじゃないでしょうか!?



  

  

2017年1月8日日曜日

スズキ・スイフト 「豪華なフルラインナップで何を目指す!?」

  年末のギリギリになってスイフトのフルモデルチェンジが発表されました。「稀代の名車」として間違いなく歴史に残る存在の先代スイフト(3代目)の退場は名残惜しい限りです。5年半で累計500万台をアメリカ・中国でほとんど数字を出していない中で達成したのはとても偉大な記録だと思います。1.6L自然吸気を積んだスイフト・スポーツはドイツの雑誌でもクラス最強のハンドリングマシンとして非常に高く評価されていました。

  そんな偉大な先代の後を受けての4代目に対しては否応無しに辛口になっちゃいますけども、報道に使われた写真からしてあまり見栄えがしないなー・・・。一目見て統一感を欠いている印象の雑味のあるデザインは、最近のスズキ車によく見られるデザイナーが「仕事し過ぎ」な難解路線ですが、今回はややピン惚けしていて、ちょっとケチを付けたくもなります。デミオやアクアの整い過ぎていて「つるつる」な感じが苦手な人には、かなり好意的に受け止められるのかもしれません。

  今回のフルモデルチェンジでは。一気にHVとガソリンターボが追加されて、これまでの「走り」一点突破なイメージからの脱却が意図されているようです。先に登場したインド製造のバレーノにも使われた、ガソリンターボ&ステップ6ATを配備した「巡航型」のRStは、これまでの日本生産車には無かった趣向です。VWポロなど欧州Bセグの典型的な設計を取り入れたといえばそれまでなんですけども、日本の自動車産業の中でもとりわけ「粋」を見せつけている「横置きステップAT」。このアイシンAW製ミッションのおかげでMINIもBMWも「いいクルマ感」が出てます。

  「そもそもスズキなんて眼中に無い!!」・・・ウチの年老いた母親もそんなこと言ってますけどねー。なんというか・・・バブルの価値観がまだまだ幅を利かせていますよー。マツダといえばロータリーで、GT-Rは500万円くらいで買えると思っているオッサン多いことに呆れますね。

  三代目スイフトは度々ブログで絶賛してきましたが、そのつどフランス車だかドイツ車だかに乗っているオッサンが勘違いコメントを残してくれるんですよね。そもそもスイフトの価値を理解できない人に、VWとかプジョーとか完全に「猫に小判」以外の何者でもないだろって思いますから、そういう人々は失礼ですが適当にあしらっています。そもそもスズキの価値が解って無いからVW、プジョー、MINIをわざわざ買うんでしょうけどね・・・。同じ日にクーパーSとスイスポを運転したことがありますが、贔屓眼とか無しでもまあスイスポの圧勝ですわ。遠隔操作しているようなクーパーSのアクセルフィールはとりあえず論外ではありますけど・・・。

  かつては高品質で知られた三菱やVWの威光は、今ではモラルの欠如した経営人にの手によって地に堕ちましたし、これからの時代はスバルだ!マツダだ!といった意味不明な声も聞かれますけども、スバルにEJを越えたエンジンはもう期待できないでしょうし、マツダにもMZRを越えるフィールのエンジンは二度と戻ってこない・・・。世間は一体何にワクワクしてんだろ?いいクルマが欲しい人にとってはかなり「末期的」な状況です。

  日本車のエンジンがやっぱり世界最高だ!!そう胸を張って言える数少ないエンジンの一つが、このスイフトに使われている1.2L直4自然吸気の「K12C」なのですが、新型になって車重840kgとトール屋根の軽自動車並みにまで軽量化されたMTモデルはどんな走りをするのでしょうか?欧州仕様のようにアシを固めると、ハネてトラクションに難有りとなる可能性もありそうですけどね。

  「速い・安い・旨い」って素晴らしいことだと思うんですけど、クルマに関しては「安い」を嫌う人々もまだまだ多いんですよね。そのくせマツダやホンダには「高過ぎる」とか言うくせに・・・。スイフトとスイスポが世界に訴えてきたコアが、4代目のスペックを見ると、さらに高いレベルへと深化しています。マツダがフィアットの支援によって仕上げたNDロードスターを開発する際に掲げた目標に近いくらいに「純化」されたロードゴーイングカーの理想型を、汎用Bセグで実現してしまっている!!と断言してもいいんじゃないでしょうか!?

  速い・安い・旨いのB級グルメ!!というのはスズキもかなり意識しているらしく、グレード&装備から伺えるスズキの隠れた主張は「スイフトはあくまでB級グルメなのでデートカーとしては使えません!!」。まあよくよく考えればその通りなんですけどねー。最新のスズキ車の売りといえば、運転席&助手席に装備されるシートヒーター。これは軽自動車にも標準装備されるくらいなので、スイフトにも当然に!!と思いきや、「巡航スペシャル」のRStを始め、NAエンジンで思う存分にMT走行が愉しめる「走り」のRSも、助手席ヒーターはカットされています。しかもオプションでも付かない徹底ぶり。デート用途ならイグニスかエスクードにしておけ!!ってことなんでしょうか!?

  助手席ヒーターが標準で付くのはAWDモデルのみで、NAエンジン車(XL)とHVに設定があるのですが、いずれもCVTのみの設定です。マイルドHVならばホンダCR-ZみたいなMTがあってもいいなーと思うんですけどね。クルマ好きがスイフトに注目するのは、愛着を持って使い込める3ペダルのグレードの存在だと思うんですけども、軽量ボデーを変速ショック無しで操つることができる、神業シフト職人なんてもはや昔の話で、エンストすれすれでドタバタ走る若造に、助手席シートヒーターなんて永遠に不要だ!!ってことなんでしょうね(笑)。

  国内のライバル車といえばマツダ・デミオになるでしょうけども、後輪ディスクブレーキ装備のグレードが一気に増えて、最廉価のXG以外は全てディスクです。ここがデミオに対しての最大のアドバンテージでしょうか。情熱の赤にワンモーションで描けそうなイタリア車的なコミカルさを持つデミオに対して、キャビンスペースの存在感が際立つスイフトはフランス車的なデザイン路線を継続しています。傑作デザインとの呼び声も高いイグニスの後を受けてどんなスイフトになるのか?と思いましたが、予想以上に「普通」「キープコンセプト」でしたね。

  あれこれと好き勝手に書きましたけども、なんだかんだ言って新型スイフトにはスズキの「日本市場を背負って立つ!!」という深い自負を感じます。スズキ以外の全ての日本メーカーがBセグの本質から大きく逸脱したクルマを作って、徹底したセルフプロモーションで売り出している歪な状況を、スズキが変えてみせる!!という意志表示に思えます。見た目で得している(選ばれている)デミオやアクアは、Bセグにディーゼルやフルハイブリッドを無理やり持ち込むことで、意図的に話題性での勝負に持ち込んでいて、トヨタもマツダもそれを承知で「速い・安い・旨い」よりも「希少性・付加価値」を追求した完全なアウトローなBセグですし、ノートe-POWERもその路線をそのまま踏襲して日産が作ったシロモノです。

  そしてそれ以外の国産Bセグであるマーチ、ヴィッツ、パッソ、ミラージュは日本よりも日本メーカー車占有率が高いと言われるASEAN基準で作られた低コスト車です。もちろん日本の交通インフラを支える大切なモデルなんですけども、残念なことにそういった社会常識が全く身に付いていない一部の自動車ライターや輸入車好きな人々に、日本車を批判する格好の材料を与えています(マーチ、ヴィッツ、パッソ、ミラージュを批判する輩はクズ!!)。そしてホンダ・フィットに関してはアクアへの対抗意識によってその立ち位置を大きく左右され個性を失ってしまった「悲劇のクルマ」ですね、次世代はおそらくギミック満載のカルトカーとなって我々を驚かせてくれるのでは?

  意味不明にハイスペックなモデルもあれば、日本やASEANの草の根レベルの生活を支えるリーズナブルなモデルもある・・・そしてその立ち位置があまりにも極端になり過ぎてしまった結果、欧州のWRCで盛り上がる「標準的」なBセグに対抗するクルマがスイフト以外になくなってしまいました。WRC参戦が決まっているトヨタが今後は欧州戦略モデルをTNGAで作ってくる可能性もありますが、それまではこの4代目スイフトが、VWポロ、プジョー208、ルノー・ルーテシア、シトロエンC3、MINI、DS3といった欧州のボリュームゾーンに位置するモデル群を相手にたった1台で対峙することになりそうです。


スイフトを絶賛したら欧州Bセグ乗りが次々出て来た記事へのリンク

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