2016年7月12日火曜日

アバルト124スパイダー 「リアル・イニシャルDですね・・・」

  車重がわずか1000kg前後に収まっていて最高出力が堂々の170ps!!という「日本人ユーザーよイニシャルDを思い出せ!」と言わんばかりの魅惑のスペックを引っさげて、アバルト124スパイダーが、まもなくマツダの工場で量産体制になるようです。1.5LのNDロードスターではパンチ不足、NCロードスターや86/BRZは1000kgを大きく越える車重がちょっと気になる。車重が1200kg以上あるならば、イニDでは高橋啓介の「マツダRX7FD3S」で350ps(もちろんチューンナップあり!)が相場です(笑)。

  主人公が乗るAE86が900kgで165psくらいです。「ハチロクなんて大したクルマじゃなかった」と年配の人々は切り捨てますけども、スペック見ただけでクレイジーさが伝わってきます。これに近いスペックの日本車なんてありません。AE111のスプリンターが2000年に終焉して、ヤマハが仕立てたトヨタ版Vテックを積んだ最終型セリカではすでにエンジン頼みの重たいクルマになっていました。

  さてイニシャルD的なスペックのクルマを今の日本市場で無理して新車で探すとしたら、「ロータス・エリーゼS220(713万円)」「アルファロメオ4C(807万円)」「アバルト695ビポスト(594万円)」の3台くらいでしょうか。どれも結構なお値段ですね・・・。ポンドの大暴落でエリーゼSが大幅に安くなったりしないかな? このリッチな3台に対して、日本製造ゆえに為替リスクもないアバルト124スパイダーは、どうやら500万円を下回る戦略価格で登場するようです。

  最近では例えば「Cセグの300ps」なんて聞いても全く驚かなくなっていて、最高出力に対する感覚が完全に麻痺してます。そしてそんな超絶ハイスペックモデルに乗ってベタ踏みしてみたところで、やっぱりあれれ?って感じでそれほど痺れる経験でもなくがっかりすることもあります。良くも悪くもスバルのターボモデルの「範疇」でしかなく、数字の割にツマラナイな〜っていうクルマばかりですね。例えばメルセデスA45AMGなんてAWDのせいもあって車重が1550kgもあるわけです。いくらなんでも骨太過ぎだろ。ドイツメーカーにイニDの世界観を求めることが根本的に間違っているのかな。

  「エリーゼS220」も「4C」も「695ビポスト」も日本のカーメディアが諸手を挙げて歓迎した形跡は全くないですけども、日本メーカーに対して大きな方針転換を求めるならば、これらのモデルをまずは「神」として祭り上げる必要があるのかなー。BMWとかいう日本車と何も変わらないメーカーにいちいち構っている暇はない!限りあるカーライフの無駄使いに過ぎない! やっぱりロータス、アルファロメオ、アバルトこそが正義だ!と声を大にして言いたいです(あくまでイニD主観での話ですけども)。

  もっと手軽な価格でこの3台に近いスペックとなると、一般的には日本メーカーの出番だとは思うのですが、参入しやすいであろうスズキもマツダも思い切った設計には踏み込みません。トヨタ、日産、ホンダにしてみれば上級車種よりも面白いクルマ作ってしまったら、自分達の首を絞めるみたいなものですから、まあとにかく後ろ向きな感じなんだと思います。ヴィッツをダイエットさせて1.2Lターボを積めば間違いなく面白いです。限定で発売したヴィッツターボはすぐに売り切れました。日産もNISMOモデルでもっと思い切った減量が可能なはず・・・。ホンダもCR-Zのボデーに1.5Lターボを積んで1000kgくらいにまとめれば面白いモデルはすぐにできるはずです。

  アバルト124スパイダーの予想価格は、まともに考えると499~650万円くらいなのですが、市場拡大とブランドの浸透を狙って傘下のブランドで戦略価格を採っているフィアットグループですから、もしかしたら400万円前半といったビックリな価格もありうるかもしれません。日本導入は来年になる見通しのアルファ・ジュリアも400万円台での導入を検討しているそうなので、もしかしたらアバルト124スパイダーも400万円を切る設定もあるかも!?マツダの工場で作っているわけだから、いろいろな費用が浮くはず!!!ちなみに某雑誌の広告に早くも登場したフィアット124スパイダーは並行輸入で390万円となってます。日本で作って関税払ってイタリアに入って、それをまた日本に持って来るなんてあまり効率がいいとは言えませんが・・・。

  さてさてなにはともあれ続報を楽しみに待ちたい1台ですね。


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2016年7月1日金曜日

レクサスIS マイナーチェンジ 「ズバリ!売れない理由(余計なお世話ですが・・・)」

  2013年にフルモデルチェンジで登場した現行レクサスISはなかなかセンセーショナルな存在でした。商売上手なトヨタが手際良い事やっているな〜!!と揶揄する向きもあったかもしれないですが、デザインも技術面も作り手の非常に高い意識が見られた1台だったのは間違いないです。日本のカーメディアは渋いレビューばかりが並んでましたが、アメリカでは「これがレクサス!?ちょっとしたサプライズだ!」といった讃辞が送られました。

  レクサスISが「カッコいい」「クール」かどうか?は人によってかなり意見が分かれるとは思いますが、このクルマが「平凡ではない」ということは示されているのかな?と思います。このクルマでデート・・・。もちろんTPOってのはありますけども、大筋ではOKなんじゃないですかね。かつての定番車ソアラなんかと肩を並べるようなラグジュアリー感もしっかり漂っていて、「ハイソサイエティ」でかつ「プライベート」なクルマになってます。

  ちょっとクルマの本質とは逸れるかもしれないですが、現代の人々は「21世紀のソアラ」なんて全く求めてないのかな?という気がしないでもないです。ソアラの時代とは違って、マトモな人ならば、クルマを使ってナンパをするなんてことは考えなくなってきました。昔と違って今ではクルマを使って知らない人に声をかけるのは、犯罪の匂いがプンプンするわけですよ(そう思わない人はちょっとヤバい。)。未成年者や女性を拉致する(もちろん犯罪です!)のにクルマを使う輩は後を絶ちませんし、中にはナンパを無視されてクルマで轢き殺そうとしたなんて「言語道断」な事件も・・・。悲しいことですが、「モテ車」ってのは、もはや「拳銃」と同じくらいに犯罪の引き金になってしまう時代です。

  それとは全く別のことですが、ソアラのような「モテ車」を見るだけで心が動いちゃうようなバブル的な価値観のババアってのは、単に「うっとおしい」だけなので、世の中の男性からは徐々に敬遠されてきています。そういう女性は大抵は「商業主義」にコントロールされて、下らない消費行動を続けるので、例外なくカネに困ったりしている。そんなツマラナイ女性と日々を過ごして貴重な時間を無駄にするなんて本当にバカバカしいことです。そんな女性に関わって人生を消耗するのはさっさと止めて、ノートでもジムニーでもとても嬉しそうに乗ってくれる「かわいい」女性を見つけた方が絶対にいい!そういう時代ですよ・・・たぶん。

  レクサスISの日本市場での伸び悩みの理由を「むりやり」考えるとそんなところでしょうか・・・あくまでむりやりです。「価格が高過ぎる」というのはとりあえず理由になっていないです。レクサス車は「相応の価格のクルマが欲しい!」って声を最初から狙ったブランドです。「高過ぎる」と感じてしまう人は、レクサスを所有することで得る便益を十分に使い切れない人だと思います。このISは、ゴルフ、レストラン、ホテルといったレジャーを利用するための「道具」と考えれば、かなりお買い得な部類なはず。もちろん私は全然使える自信が無いのでISの購入はとりあえず考えてません。

  実はその「便益」にもどうやら逆風が吹いているように思います。例えば東京近郊に住んでいる人々にとっては、日常の「生活の場所」と非日常の「レジャーの場所」が物理的にどんどん離れていっています・・・レジャーのパラダイム変化が起きています。どっかの都知事のように毎週ごとに湯河原行けば満足というならいいですけども、今では沖縄、長崎、高知といった最果ての地に手軽にLCCで飛んで行ける時代になって、求めるレジャーが質的に大きく変化を起こしました。私はJR九州の豪華レジャー列車に乗りたいとは思いませんけども、東京から800km、1000kmといった距離を挟むことで、東京の風景との「同質性」がだいぶ薄まります。人にもよりますけど、そういう空間で過ごすことが「レジャー」じゃないかと。そしてそれを一度でも実感すると、軽井沢や南房総で過ごすことが安易にレジャーとは思えなくなります(まったくクソみたいな話ですね)。

  他にもSUVブームだとか、スポーツカーブームだとか(86にユーザーが流れた!)。とにかくレクサスISが売れる要素がなかなか見出しにくいですね・・・。それでもそこそこ売れているのは、このクルマの素性がとってもいいからなんでしょうけど。大分や熊本や鹿児島といった空港近くに別荘でも構えて、月に2〜3回は成田からジェットスターで片道6000円で飛ぶ。そこにレクサスISを1台置いておく・・・貸別荘の家賃+航空運賃(月3往復×2人)+ISのローンの合計で月額15万円以内で収まれば。数ヶ月ごとに大分、熊本、鹿児島、松山、高松、那覇と拠点を変える・・・こういう別荘ビジネスがあっても良さそうですね。

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